あらすじ
人材派遣会社「エスコート」に所属するボディガードの鞠谷希巳は、ダン・サイモンのボディガードとしてアメリカに赴いた。迎えに来たのはダンの養子であるジェラルドで、鞠谷の美しい容姿から本当にボディガードなのか、ダンと恋愛関係にあるのではないかと疑っていた。一緒に過ごすうち、二人の関係は修復され、距離が縮まっていくが、実は鞠谷とダンとの間には秘められた理由があり……? 大人気「エスコート」シリーズ第2シーズン始動! リンクスロマンスを代表する人気シリーズ、待望の電子配信開始!<「エスコート」シリーズ/第2シーズン第1作>
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Posted by ブクログ
初めにどこかで専属ガードの話が出た時、なんとなくクール美人を想像していたんだけど、実際はとんだ山猫だった(笑)。でもすごく楽しみにしていた話で、すごく楽しめて嬉しい。相手を振り回すだけじゃなくて、ジェラルドに発破をかけたり、仕事にはプライド持ってたり、マリヤはいいキャラだった。ちょっとカタすぎるジェラルドとはお似合い。雑誌掲載時とビジュアルが変わってるけど、黒髪マリヤもよかったな。
Posted by ブクログ
自分を拾い大切に育ててくれた義父・ダンとそのガード・マリヤの関係に疑念を抱きつつもマリヤに惹かれていくシャンナン。依頼人とガードの恋というメインストーリーに資産家であるダンのお家騒動やダンとマリヤの関係性の謎が盛り込まれ、予想はつくものの山猫なマリヤに読み手も振り回される(笑)書き下ろしが2編。「ポジション」では、依頼人とガードならではの心の在り方がテーマに。「キティテイル」は山猫とぶち猫に振り回されてるシャンナンが少々不憫w3編通して話が進むほどにどんどんマリヤの尻に敷かれていくシャンナンに笑える♪
水壬さんがブログで謝罪されていた、書き下ろしでのシャンナンの妹の名前のミス。違うレーベルですが、以前、とある作家さんの作品でもストーリー上のミスがあったけど、編集さんは1冊通して読んでチェックというのはしないのかしら?とまたしても疑問を持ってしまった。
Posted by ブクログ
『エスコート』シリーズ第2シーズン。
人材派遣会社『エスコート』から、唯一専属のボディガードとして買い取られた鞠谷(マリヤ)のお話。
アメリカの巨大企業を一代で築いたダン・サイモンからガードの依頼を受けて、マリヤを迎えに来たのは、ダンの養子であるジェラルド。
マリヤの中性的で蠱惑的な容貌、食えない性格、奔放な物言いに、
本当にボディガードなのか、もしかして養父ダンの愛人なのではないかと疑いを持ち始める。
お互いを探り合うような、ふたりの丁々発止なやりとりが結構おもしろい。
日本とアメリカ、全く違う環境に育ちながらも、恵まれない生い立ちというどこか共通点を持つふたり。
マリヤに反発しながらも、徐々に惹かれていき、しまいには養父にまで嫉妬してしまうジェラルド。
マリヤの方は、たぶん最初からジェラルドに興味ありありだったと思う。
自分の命を狙う陰謀があるとマリヤを日本から呼び寄せたダンのマリヤに対するベタ甘っぷりが半端なく、はたから見ると完全に若い愛人に入れあげてるおじさんの図。
これもきっと何かの作戦なのだろうと、わたしもまんまとミスリードされました。
いや、確かに陰謀を暴くための作戦でもあったのだけれど、『甘やかし』は素でした。
なぜなら、マリヤはダンの実の息子だったから・・・というオチです。
実の息子と養子が恋人同士か~・・・ふ~ん。
ちょっとトリッキーなわがままプリンセスに振り回される、男気あふれる大人の男ジェラルド。
予測不能なマリヤの行動に手を焼きながらも、押さえるところはしっかり押さえていて、なかなかいい感じ。
マリヤも実は専属ボディガードとしての自分のポジションにプライドを持っていて、ただのややこしいかわいこちゃんではないです。
この話。まあ、普通におもしろかったけど、『エスコート』シリーズってほど『エスコート』が絡んでなかったなぁ。
一応、これまでの登場人物もちらっと出てきたけれど。どちらかというとスピンオフ?
やっぱ、『ディール』と『フィフス』みたいなのが読みたいんですけど。。
Posted by ブクログ
エスコート・シリーズ第7弾
初出
クライアント――2009年 小説リンクス10月号を加筆修正
ポジション――書き下ろし
キティテイル――書き下ろし