あらすじ
過酷な現代社会を生き抜くヒントは、「無知の知」を認め、心を開くこと!――土曜朝のNHKラジオ番組でのトーク8年分を文字でまとめ直した、おしゃべりエッセイ集。震災を経ての想いや、「人間の数え方」「日本の食」「正義感と正義の違い」など、その時々の関心事やふとした気づき、つい考えてしまうこと、周囲の人と語り合ったことなど、幅広いテーマを短くわかりやすく語り掛ける。様々なジャンルで活躍する人気作家・冲方丁の頭の中を覗きながら、考えるヒントが見つかる、楽しくてためになる1冊。
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Posted by ブクログ
さすがは作家が書くエッセイ。
作者の思いを書き表すとともに、どの章も「単語」一言に集約してまとめ上げているのは流石だと思いましたし、読んでいて自分自身も日々漠然と感じていることがその「単語」ひとつでストンと腑に落ちる。
なんとも気持ち良い共感性を得られるものでひた。
このエッセイは1〜18章と19章から27章の2段構成に分かれると思います。
2019までの語りと2020年からの語り。つまりCovid-19の感染拡大を境に冲方さんの訴えがより凄みを増しています。
コロナ禍があらわにした社会問題を題材に採り上げ社会を構成する人間の本質を斬っている。
深く心に刺さりました。
特に好きなのは23章、「普通」は存在しない と、27章、数字の引力 です。
Posted by ブクログ
様々な気付きをいただいた。
今まで冲方丁さんの小説を読んだことがなかったが、これをきっかけに読みたくなった。
哲学的な要素もあり、考えが広がった。