あらすじ
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ヨーロッパ紳士の誠実でレディファーストな道徳規範は、「騎士道」が起源とされています。
戦わなければ生き残れないという過酷な状況に置かれた者たちが、どうして気高い精神性を持つことができたのか!?
日本の武士とは何が違い、何が同じだったのか?
豊富なイラストとわかりやすい文章で、ヨーロッパ紳士たちの精神的支柱となっている「騎士道」を紐解きます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
騎士について書かれた本。
イラストも多く、あまり深く突っ込んだ話はないですがサラッと読めます。広く浅くと言う感じですが隙間時間に読むのにちょうどよかったです。
中世に興味のある方でしたらぜひ。
Posted by ブクログ
書泉グランデという神保町にある書店で「ヒストリ屋」という中世ヨーロッパに関するイベントを開催している。
その中で「中世への旅 騎士と城」という本を書店側が版元に頼んで再発行してもらったところ、売り切れ。さらに先月31日締切のネット注文で、1万部以上予約が入ったことが話題になった。
売り方によっては人文書でも需要があるのだな思った。
中世ヨーロッパといえば、騎士が浮かんでくる。その騎士たちはどのような作法があったのか。
イラストを活用しているので分かりやすい。
騎士には騎士道という高貴なイメージがあるが、それは一面にすぎなかった。
「地獄の沙汰も金次第」なので、騎士の世界にもお金が必要だった。
武器、防具、馬、いずれも自腹だった。
高性能の武具や防具、そしてよく調教された馬を手に入れるには大金がいる。
清貧思想では騎士にはなれないなあ。
「金払いのよさと女子への優しさがステータスの証」では、騎士には「大度(たいど)」という器の大きさ、騎士道では気前の良さを求められた。
ケチで、ホラ吹き、これでは人はついてこない、時代は変わっても一緒だな。
「騎士になれるかどうかは王族以外は運要素が大きかった」というように、王や大領主の息子のような家柄が良ければ、15歳を迎えるころに騎士に叙せられた。
その一方で、騎士の家に生まれても家柄の高くない者は、首を長くして騎士叙任を待つことになった。
騎士になるのも大変、騎士道を実践するのも大変。理想と現実の違いはどの世界にもあるなあ。