あらすじ
※本電子書籍は、紙の書籍『田中角栄 魂の言葉88』(2016年6月刊行)に掲載の写真を割愛した、テキスト版です。◆「おれだって平穏無事がいい。しかし、避けられない運命ならば決して逃げ出さない――」「コンピューター付きブルドーザー」と称された希代の政治家、田中角栄。彼が総理大臣を務めていた時代から、すでに40年余りが過ぎた。だが、ここにきて“角栄待望論”が日本列島を席巻している。それは、「日中国交正常化交渉」にみる「実行力」や、敵対勢力の人間まで虜にしてしまう圧倒的な「人間力」を、時代が再び求めているからに他ならない。角栄が残した言葉にはどんな時代にあっても変わらぬ「人間の真実」と「珠玉の知恵」がある。本書では、角栄の人となりに迫る“魂の言葉”とも言うべき名言をセレクトして、解説を加えた。〈人を動かす〉〈運を呼び込む〉〈決断と実行〉〈「情」と「理」を知る〉〈清濁あわせのむ〉…など、計7つのテーマで全88語録を収録。当時を知る貴重な写真も多数掲載!
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Posted by ブクログ
金権政治が問題になっているが、昔と今では意味が異なる。この人にとっての金は「政治=生活」を貫くための手段だった。だから今でも天才と呼ばれる。一方、今の政治家たちにとって金は私腹を肥やす目的になっている。だから裏金議員と呼ばれる。角栄待望論は国民にとっての必然。言葉に重みがあるからなおさら。
Posted by ブクログ
石原慎太郎さんが田中角栄について記した「天才」が売れているみたいですね。(僕はあえて読みません。笑)
その影響か、書店には「田中角栄 本」を目にすることが増えました。なんとなく「ロッキード事件」や「破天荒な総理大臣」という漠然というか、偏ったというか。まあ、ようは中途半端なイメージしかなかったので、この機会に改めて勉強してみようと思い、手にした一冊。
(ロッキード事件は、最終判決が出る前に田中角栄が亡くなることで終焉していたのですね。。。ってそんなことも知らなかったのがお恥ずかしい。笑)
で、この本は「田中角栄語録」ですね。破天荒なところもあったけど、「農家出身」「小学校卒(実は、秀才だったが、過程の都合で進学できず。なので、学歴はないけど、頭はとってもよかった!)」だから、人の気持ちを人一番、理解している総理大臣だったからこそ、多くの人の愛されていたのでしょうね。
もう少し、いろんな角度から田中角栄を知りたいと思う一冊でした!
Posted by ブクログ
コンピュータ付ブルドーザーと称された元内閣総理大臣、田中角栄の言葉を88解説したもの。
さーっと読めたけど、要は「相手の立場になって何が嬉しいか考える」ということがしっかりできてた、ということなんでしょうね。奥さん方を大事にするとか、人の悪口は言わないとか、でもそれが実践できるということが素晴らしいことだと思う。
一番好きだなと思ったのは「世の中は白と黒ばかりではない。敵と味方ばかりではない。グレーゾーンが一番広い。真理は中間にありだ。」という言葉。まったくその通りだと思う。なんでも白か黒かに分けることができるもんじゃない。
でも今の時代は、こういう人が上に行くことはないんだろうな。