あらすじ
気がつくと、若い女性たちが、まちからすーっといなくなっていました──。
(「2021年3月策定・豊岡市ジェンダーギャップ解消戦略」より)
若者が逃げ出す「過疎のまち」は、「ジェンダーギャップ」とガチで向き合いどう変わったのか? 兵庫県豊岡市・「小さな世界都市」がはじめた「すごい組織風土改革」、その全貌を一挙公開!
全国から毎週視察が殺到!
人手不足に悩むすべてのビジネスパーソンへの処方箋.!!
「人気移住先ランキング」1位・豊岡市(2020、SMOUT調べ)
「住みたい田舎ランキング」1位・豊岡市(2023・人口5万以上~10万人未満、若者世代・単身者世代部門、宝島社調べ)
過疎に悩む典型的な地方都市・兵庫県の豊岡市は、「小さな世界都市」というビジョンを掲げた中貝宗治前市長の下、ユニークなまちづくりで注目を集めてきた。近年は人口減少の抜本的対策としてジェンダーギャップ解消に挑み、「ビジョン」「データ分析」「実践」の伴った取り組みには、官民を問わず全国から視察が相次ぐ。本書は、関係者への丹念な取材により、その改革の実態に迫り、読みやすくまとめた一冊。
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Posted by ブクログ
兵庫県豊岡市と聞いて思い出すのは「カバンのまち」「城崎温泉のアートの取り組み」くらいだったが、地域再生手法としてかなり面白い取り組みをしていると知って驚いた。取り組みの出発点は、起業家育成でも観光振興でもなく「ジェンダーギャップの解消」。さまざまなデータに基づき、官民一体となって進めるいわゆるコレクティブインパクトの一種だが、誰もが見落としがちな原理原則を発見し、言語化し、共有し、その対策をあらゆる切り口で考案し、実施するというやり方はどの地域、どの分野でも参考になるだろう。人口の推移や年代別の分析をするだけでなく、Uターン率を分析→女性が圧倒的に少ないことを発見→若い女性に見捨てられたまちに未来はあるのかという問題意識を共有、企業での対策のきっかけにする、など。今後の取り組みにも注目したい
Posted by ブクログ
240218005
豊岡の事例はさまざまな書籍で目にしていたが、改めて目にして考えさせられることは多い。
特に本書ではジェンダーギャップとどう向き合って人口減少、流出という課題に対応したのかが描かれており腹落ちできた。
DE&Iという言葉だけを知るのではなく先進的な取り組みを見聞きすることで真の理解ができる。
ジェンダーレンズを通して自分の立場からも色々な課題について考えてみたい。
Posted by ブクログ
人口減少に悩む豊岡市が、ダイバーシティの観点で地方創生して成果を上げていることを紹介する本。知り合いが関わっていたので改めて読んでみたが、かなり面白い取り組み。ダイバーシティは一つの角度ではあるが、本質的には活き活きと全ての人が働ける環境でなければ、田舎は人口流出が止まらないということ。本の中に出てくるワークイノベーションという言い方の方が理解されると思う。また理念だけでは人は動かず、信頼がなければダメだと思う。非常に参考になるので、経営者に読んでもらいたい。