あらすじ
2024年に100回目を迎える箱根駅駅伝。今や正月に欠かせない国民的行事とまでなった箱根駅伝のこれからを考える1冊!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本の内容と言うより、単純に自分が思ったことですが…
・ここまで国民的行事・コンテンツにした、読売新聞・日本テレビの熱量はすごい
・大学にとって、受験シーズン直前に、これだけ大学名を出せて目立てるのは、ビジネスとして考えれば、乗っからない手はない。強化費用かけても、回収見込みはある
・シューズ等のスポーツメーカーも、ビジネスなので、そりゃ乗っかる
・学生がそれに利用されているかと言うと、学生による。世の中、利用する・される、はあって当たり前だし、学生とは言え、大人なので自分で判断すべき。例えば、山登り・山下りのスペシャリストとしてそれだけに特化した練習をして、実業団に行って使い物にならなければ、ブラック企業の搾取的なものと似ているが、本人が大学で競技は引退すると決めていて、本人が分かってやっているのならば、本人の問題なので良いと思う
・陸上が盛り上がれば良いし、学生・大学・メーカー、みんなWinWinな関係になれれば良いので、学生の目指すものは箱根だけなのか、その他の駅伝もなのか、世界を目指すのか何なのか、それにあたっての箱根駅伝の位置付けはその学生にとって何なのか、指導者がフォローしつつ、向き合っていくことが大切だと思う
Posted by ブクログ
正月の風物詩箱根駅伝。視聴率30%を超えるキラーコンテンツのブラックボックスに切り込んだ一冊。高額の放映料の行方、改革を阻む密室政治、有望選手への奨学金などの問題を提起。
箱根駅伝をオトナの世界から見つめ直した内容、ある意味衝撃。
箱根駅伝の過去から現在、未来を俯瞰的に捉える。近年の超高速化など具体的なエビデンスに基づく記述は良いが、奨学金などの内容は伝聞か多い。もちろん具体的には記せないのだろうが。説得力は弱い。
アメリカの大学スポーツビジネスを例示的に紹介してはいるが、日本の大学や学連が内部から改革することはないだろう。讀賣グループも既得権益を手放すことないだろうし。
問題提起は良いがちょっとモヤモヤの残る一冊でした。第100回大会の展望としては良い内容。
Posted by ブクログ
タイトルにもあるような、学生を利用して得してる大人は誰か?にもっと切り込んで欲しかった。パンドラの箱を開けてしまうと仕事がしにくくなるから?その辺りはサラッと流した印象。
Posted by ブクログ
分かってはいたが、箱根駅伝が綺麗事だけで運営されているはずがない。
しかし、それでも毎年感動して泣いているからこそ、裏側を知るべきだと思った(実際は箱根に向けてテンションを上げたかっただけ)。
知らなかったことも多く、小ネタを含めて周辺情報を手に入れるにはとてもよい。
ただ、箱根が抱える闇が広過ぎて深過ぎるからこそなのだが、一つ一つの内容が薄い。なんなら第1章は歴史を振り返っているだけ。ならばもっとそれぞれの問題にフォーカスしてほしかった。元箱根ランナーの筆者ならば、尚更見える景色もあったと思うのだが。
ただ、第4章で出てきた小林至氏のインタビューは良かった。彼の説明がわかりやすく、日本スポーツの現状や課題を捉えやすかったように感じる。
これで元プロ野球選手…?東大卒…?現在大学教授…?何なん…なんなんそれ…