あらすじ
「この先俺は、きっと何もなれんと思う。夢の見方を知らんけん」北九州の片田舎。中学生の界は、地元で知り合った「バリイケとる」男・橘さんに心酔するのだが――。第60回文藝賞受賞作。
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Posted by ブクログ
痛々しい程の「青」だった。
直視するのも照れくさく、恥ずかしい程のエネルギーを蓄えている主人公は程度はどうあれ、誰もが経験した自分のようだった。
また、それを痛々しいと感じるところに自分の青春が死んでいるような気がしてしまい虚無感に襲われた。
いつも通りの日常に戻れるのだけれど、何故か自らそれを拒む。そんな主人公に共感できた。