【感想・ネタバレ】無敵の犬の夜のレビュー

あらすじ

「この先俺は、きっと何もなれんと思う。夢の見方を知らんけん」北九州の片田舎。中学生の界は、地元で知り合った「バリイケとる」男・橘さんに心酔するのだが――。第60回文藝賞受賞作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

痛々しい程の「青」だった。

直視するのも照れくさく、恥ずかしい程のエネルギーを蓄えている主人公は程度はどうあれ、誰もが経験した自分のようだった。

また、それを痛々しいと感じるところに自分の青春が死んでいるような気がしてしまい虚無感に襲われた。

いつも通りの日常に戻れるのだけれど、何故か自らそれを拒む。そんな主人公に共感できた。

0
2023年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の指の欠損によるひけめと中学生独特の格好つけが支離滅裂な言葉と共に全編に漂う。北九州の田舎者が見え張って東京へ行き挫折した先輩の仇を取るべくカチコミに。このあまりにもお粗末な顛末に呆れて、この主人公の自尊心と全てのものへの怒りで膨れた薄い膜が今にも破れそうで痛々しかった。

0
2024年02月27日

「小説」ランキング