無敵の犬の夜

無敵の犬の夜

小説・文芸
1,540円 (税込)

7pt

「この先俺は、きっと何もなれんと思う。夢の見方を知らんけん」北九州の片田舎。中学生の界は、地元で知り合った「バリイケとる」男・橘さんに心酔するのだが――。第60回文藝賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • タイトル
    :
    無敵の犬の夜
  • タイトルID
    :
    1465868
  • ページ数
    :
    148ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年11月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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無敵の犬の夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一気読み!
    叫びだしそうな、泣き出しそうな、何かが決壊しそうな。
    これなんだろう?
    覚えがあるような。
    ああ、そうだ。
    小説の中に自分のコアな部分を見つけたときの気持ちだ。

    主人公の界は幼少時に右手の小指と薬指を欠損している。
    とある事件で学校に行かなくなり、不良連中とファミレスで馬鹿話を繰り返す日々。
    そんなある日、出会った年上の男・橘さんに傾倒していくーーー。

    田舎の小さな世界で、自己否定感と自己肥大感をこじらせるさまが、リアリティを持って迫ってくる。
    界は何度か「こいつのせいで」と欠損した指に対する憎しみを思う。
    でも、それは、ある意味、自分に対する言い訳で、それに無意識に気づいている。
    だから、(界の指を)気にしない人に出会うと恥ずかしいのだ。

    リアリティ、と書いたが、リアリティって、人によって違う。
    田舎の中学生ヤンキーとは全然接点を持ったことないが、彼の鬱屈は覚えがある。

    ときが過ぎたから分かること、最中にいるから感じること、そのどっちも感じられるような気がする小説。

    疾走感ある面白いインディーズ系青春映画を見たような爽快さ。
    こういうの大好き。

    0
    2024年01月24日

    Posted by ブクログ

    中学生のいきり田舎ヤンキーこと界が、例え用のない捉え用のない感情に取り憑かれMADに目覚める!正に若さ故の暴走!流石に無茶過ぎる!エモだ。
    クライマックスは唐突でホラー展開を予兆させるのだけども……

    面白い登場人物の深掘りが足りなかったり、身体のハンデが機能的に描かれてなかったりと、不足な部分もあるが、一気読み出来るバイブスは存在していて結果的には満足で着地した。

    そしてデストラクションベイビーズを観たくなった。

    0
    2025年06月03日

    Posted by ブクログ

    中学生の先の見えない
    人生のミッションも考えられない
    カッコいい先輩に憧れる
    揺れ動く気持ちが伝わってきた

    何が無謀なのかわからない
    誰かの思いに答えられるなら
    罪を犯すことも厭わない
    そんな若い気持ち
    誰にでもあるかもね

    そこを抑制するのは
    あるいは抑制できるのは
    なんだろう
    その人の環境
    培ってきた判断力 理性

    わからない
    考えさせてくれる作品

    0
    2024年04月13日

    Posted by ブクログ

    タイトルと惹句からギザギザハートの子守歌的な傷だらけのキュンな感じかと想像したが、そういう部分もないこたないが圧倒的に軽く、笑うほどバカで空っぽだ。
    一度限りの短い青春が意味もなく惨めであるというのは、割りと好みだ。事実そうだし、何だこりゃ感が今っぽくて自分には合う。

    0
    2024年03月19日

    Posted by ブクログ

    田舎のマイルドヤンキー中学生が九州から東京へカチコミに。大人からみると痛々しくて滑稽なその瞬間も、彼らは彼らの世界の中で限界まで全力で一生懸命なのだ。
    自意識過剰で自己肯定感低めで自分軸で生きてる人に憧れて...田舎のヤンキーに関わらず大学生くらいでもこういう人いそうだなと思った。

    0
    2024年01月13日

    Posted by ブクログ

    中学の時の自分をめちゃくちゃ思い出したなぁ...。主人公みたいにめちゃくちゃ無謀な行動起こしたりはしなかったけど、心のうちに秘めてる熱さとか虚無感とか世界が全部敵に見えるような感覚が上手く描かれていてよかった。。当時はその気持ちを絶対忘れないと思ってたけど、年を追うごとにやっぱり薄れてきてしまって寂しかったけど、それを取り戻させてくれるような良作。

    0
    2023年12月23日

    Posted by ブクログ

    文藝賞受賞作。
    面白かった。そして読みやすかった。
    中学生の主人公、界(かい)が憧れている先輩が、東京に遊びに行くあたりから、だんだん痛々しくなっていって、最後は界も痛々しかった。

    地方の若者が思う東京、「自分は周りとは違う、東京に行く」みたいな心理が面白い。
    似たようなことが、東京の若者だと、「自分は周りとは違う、海外に行く」みたいになるんだろうな。

    著者の小泉綾子さんはプロフィールに、「東京生まれ、10代を九州で過ごす」と書いてあるので、地方の若者が思う東京という視点を色々感じてきたのかなと思った。

    0
    2023年12月08日

    Posted by ブクログ

    地方と都市という普遍性のある対比と、何者にもなれないという葛藤が合わさる作品はよく見かけるけれど、本作では主人公の界(かい)が関わる人たちとの会話や行動が生々しく、地方の若者達のリアルな様子が読者に覆い被さる。
    界は自分は今、現実世界とちゃんと関わっているのだと感じているが、実際は何も関わることができておらず、それに対しての絶望と、絶望さえも感じていない様が読んでいてヒリつく。
    確かにラスト付近の唐突な展開はビックリするが、その出来事さえも現実とコネクトしていないんだと読んでいて気付くと、どこか達観した気持ちになる。
    うまい。文章が上手すぎる。
    町田康さんとの対談が『文藝2023冬号』に載っているが、次は大麻の話を書いているという。
    切れ味鋭い新人が現れたと目眩がした。

    0
    2023年11月26日

    Posted by ブクログ

    中学生の界の大暴走。対する田中杏奈サイコー、九州サイコー、一方、東京はただの汚い街。いつのまにか彼女の顔が田中麗奈になってきてる。

    0
    2026年05月09日

    Posted by ブクログ

    一気読み。
    どんな展開になっていくの?って読み進めたらここで終わってしまったかというのが正直な感想。
    個人的にはもう少し先が見たかったな。
    絶望と激しい現実打破と希望と夢が繰り返されるような疾走感のある話。
    確かに若い頃は無敵無双モードの時あるよね。

    0
    2025年02月13日

無敵の犬の夜 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • タイトル
    :
    無敵の犬の夜
  • タイトルID
    :
    1465868
  • ページ数
    :
    148ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年11月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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