あらすじ
ここには人間のドラマがある。眼光紙背に徹すれば、たった十数行の記事でも、その一語一語が奥深い――。夏目漱石から司馬遼太郎まで、文学者の死はいかに報じられてきたか。芸能人はなぜバカでかい記事になるのか。経済人や野球選手の扱いは業績に比して小さい。名前の右に傍線が引かれる由来は。軟派の社会面は見出しで勝負。……誰もが毎日目にしながら、実は知られていないその読み方。
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Posted by ブクログ
読んでおもしろい訃報
さぞかしゴシップ好きにはたまらないだらう。人間誰でもゴシップ好きな一面はあるので見てみた。
まあ、同一人物の訃報を各紙面で読みくらべて、著者が甲乙をつける。まさしく個人趣味的なものである。ミツカンの社長とか鷹匠の花見薫とかの記事が載ってゐる。そして、訃報記事のパターンを紹介する。訃報が対象を限定し、なほかつ公共性を備へたものだとわかる。
Posted by ブクログ
筆者は経歴を見ると分かるように、野球に深い思い入れがあるようで、本文中においても野球選手の記事について多くのページを割いており、野球にあまり感心がない自分にとって読んでいていささか苦痛であった。
けれども、それは時間的な制約があるとはいえ、文化・社会に寄与した人に対してもう少し心を込めた記事を書いて欲しいという気持ちの強さでもあるため、納得のいく内容と読むことができた。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ここには人間のドラマがある。
眼光紙背に徹すれば、たった十数行の記事でも、その一語一語が奥深い―。
夏目漱石から司馬遼太郎まで、文学者の死はいかに報じられてきたか。
芸能人はなぜバカでかい記事になるのか。
経済人や野球選手の扱いは業績に比して小さい。
名前の右に傍線が引かれる由来は。
軟派の社会面は見出しで勝負。
…誰もが毎日目にしながら、実は知られていないその読み方。
[ 目次 ]
序章 草分け女性文化人三人の死
第1章 小さな小さな訃報に味がある
第2章 大別すれば関係者型と知名度型
第3章 文学者に見る百年の変遷
第4章 なぜ芸能人の扱いはバカでかくなるのか
第5章 元プロ野球選手は寂しい
第6章 伝説「泣くな別所」を検証する
第7章 見出しに編集記者の苦吟あり
第8章 ランランと三遊亭円生ではどっちが偉い!
第9章 智恵とアイディアで読ませる記事になる
終章 新聞社は「死亡記事部」を設置せよ
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