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Posted by ブクログ
岩波書店のSNSで紹介されていて読みました。
きたむらさとしさんの絵本は好きな方。
これも、ジョン・エガードさんの文をきたむらさんが絵本にしたものだとのことですが、とても素敵な絵本になっています。
ことばを知らないいきものと、しっているいきものが近づいていくところからの絵が特に気に入りました。
ちゃんと相手を見ていれば、言葉がなくても気づくことはできる
そんなことを教えてくれる気がしました。
5歳ぐらいから。
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くるしくてつらいとき、言葉を知らない生きものが知っている生きものと出会って、気持ちを表す言葉を知る…
でも、言葉を知らないとむしろ、感じ合おうと努力するかも、と思った。
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ことばを しらない いきものは
はまべで ごろんと よこになり、
じっと うみを みつめてた。
ことばはしらないけれど、
そんな きもちに なったときは、
うでを のばし とりのように ぱたぱたした。
言葉をしらない生き物と言葉を知っている生き物が出会って。
言葉を知らないいきものの方が、とても豊かに見えるのはなぜなんだろう。
言葉でこの絵本の良さを伝えるのが難しい。ただ胸がぎゅっと温かくなる絵本だった。
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私はことばをしらないいきものと、ことばをしっているいきもののペット?言葉の抽象化?
この大勢が
たきびの よこで だきあって、ことばの ない よるを
たのしんだ。
姿が大好きです。
静寂な美しさと雨上がりの清々しさが、夜空と草木から伝わってきます。
大人が癒される一冊だと思いました。
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出版社内容情報
ことばを知らない生きものがいた。喜びも悲しみもぜんぶ感じていたけれど、それをなんというのか知らなかった。苦しくてつらいとき、ことばを知っている生きものと出会った。気もちを表すことばを、はじめて知った――。だれかとわかりあえるって、なんてすてきなんだろう! 高名な詩人と人気絵本作家が贈る出会いの絵本。
感想
ことばがあるからこそ、だれかとわかりあえる。
もちろん、ことばはときに傷つける刃となるけれど。
本文の
「みみをふさぎたくなるときは たきびのよこでだきあって
ことばのないよるをたのしんだ」
の言葉が印象的でした。
言葉をしって、自分の感情の意味を知り、世界が彩られる。
でも時に、言葉がしんどくなる時があります。
私達は情報発信しやすくなることで互いに誤解を招き傷つけ合うこともあります。
それでも言葉を知る人と知らない人が出会い、互いに理解しあう。
「たくさんのことばたちもふたりといっしょにすんでいた」
相互理解の大事さが分かる本です。
たとえ言葉や文化歴史が違っても、ハグしあい、互いの気持ちを伝えあう、
理解しようとするその姿勢が大事だとあらためて思いました。
言葉の暴力は近い人にも遠い人にも同じように傷つけてしまいます。
互いを思いやり、近い存在でも、遠い存在にも大事に使えると良いですね。