あらすじ
魔法戦士に変身して戦う姿は少女に自信を与えるのか、
それともミニスカートにハイヒール姿の性役割を植えつけるのか?
少女文化コンテンツがもつ二面性への問いを発端とし、
ディズニープリンセス、おもちゃ、外遊び、ゲーム、魔法少女アニメ、文学、K-POPアイドルまで、
子どもたちが触れるコンテンツが内包するジレンマ、問題点を洗い出す。
【目次】
第1章 ディズニーは、どうやってプリンセスブランドを復活させたのか?
第2章 外は危険、ディズニーから離れないで
第3章 女の子は人形を、男の子はアクションフィギュアを本能的に求めるのか?
第4章 子どもには思う存分遊ばせよ!
第5章 ゲーム業界、どうしようもないと思っていたら間違いでした
第6章 魔法の国からやってきたサリーのパラドックス
第7章 魔法少女アニメが衰退した理由
第8章 セーラームーンはなぜ世界を救えなかったのか?
第9章 魔法少女アニメはおもちゃのカタログ?
第10章 すべての文学は少女から始まった
第11章 私らしくいられない世の中で「児童書」として生き残る
第12章 文学界、少女ヒーローの裏に隠された性差別の陰
第13章 アイドル「パスニ(追っかけ)」、「ファンフィクション(二次創作)」、「ホームマスター(ファンサイトの管理人)」、それぞれの推し活
第14章 白状します、女性アイドルを見るたびに申し訳なくなる理由を
第15章 少女は幻想を満たす存在ではなく、人間です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
マーケティングとアニメと玩具とジェンダーの密接な関係について。作品の主人公は圧倒的に男性が多く、意思決定の構造は男性中心に回っている。思ったよりも、当然に。
幼き頃に見ていた景色の背景を冷静に考える。「消費者社会と文化の理論において、子どもは常に日常の中心にいながら透明人間のように扱われている」という一節がそのとおりだし、そうとは知らずにせっせと消費していた構造にぞっとした。
Posted by ブクログ
「少女」と「少年」は象徴的な表記としてしか対ではなく、本質的な意味では対にならない。
実写版のアリエルが話題になってたけど、そういう挑戦的な方向に舵をきったのはアニメ版のアリエルからなのか…。
Posted by ブクログ
フェミニズム関連本。ディズニープリンセス、セーラームーン、トワイライト、k-pop。取り上げられる例をほぼ全て通ってきたので非常に身近な話として頷きながら読んだ。その上で韓国の作品なので、日本との違いもありとても興味深かった。