あらすじ
手のひらの端末で人生を見渡せる時代がやって来た!
クラウドのライフログサービスを活用することによって人生を記録し、整理・検索し、活用する時代が幕を開けた。ライフログにより、凡庸な記録の山をヴィンテージにかえることができる。ログが予測し、人が考える作業をサポートするようになる。ライフログを活用すれば、生活は便利になり、生産性も上がる。
本書では、クラウド技術の進展とともに、新たなキーワードとして注目される「ライフログ」を初歩から解説する初の入門書。ライフログを実践するためのツールを紹介するとともに、人生をデジタルに記録することによってどんなメリットがあり、それが社会をどのように変えていくのかを、第一人者が解説します。
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Posted by ブクログ
ライフログという言葉が流行るかなり前から、
自分のすべてを紙ベースで記録していたという著者。
見事である。
ライフログというと、どうしても企業が収集・活用するものと
考えられがちだが、この本では「パーソナル」、
つまり自分で記録して自分で活用することに焦点を当てている。
ログをとると人生の捗りがあることは明らかだ。
ただ、著者は収集癖があるからよいが、
何か重要なインセンティブがないと他の人は
そこまでログをとらないだろうなあという印象。
それにしても自分でライフログシステムを作った、
という著者はすごい、今度使ってみる。
Posted by ブクログ
ライフログ入門というタイトルなので、ユーザー目線でのライフログ指南書であるだろうという先入観から入った。
まさにその通りであったが、著者は現在のデジタル機器が発展したからという理由ではなく、昔からログを残し続けていたのだという。
Evernoteやtwitterなどを始め、mixiやFacebookのようなサービスも当然ライフログの範疇に入る。
クックパッドのレシピなども記載があるのだが、これもまた然りだ。
ムーアの法則は破綻したが、情報量の爆発的な増加は留まるところをしらない。一つのストレージに収まりきらなくなったデータも並列分散処理により対応するという時代だ。
この流れは止まらないだろうし、本書の言うように、今後は意識しないでもログを取ることが可能になっていくことは間違いないだろう。
Webサービスのサプライヤーとして、この蓄積データとその活用については不可分だと確信しているので、ある程度は既知のことであったが、新たな気づきを得られてよかった。また、マイケル・ポランニー「暗黙知の次元」が触れられるとは思わなかった。
未読なので、早く読まねば。
Webサービスに関わる人ならば一読すべき。
目次
Chapter1 イントロダクション
Chapter2 ライフログの可能性
Chapter3 ライフログのある生活
Chapter4 さまざまなライフログシステム
Chapter5 ライフログで人生は変わる
Posted by ブクログ
ライフログって何だろう?と手にとった本。
自分の中の暗黙知を明文化しておくことか。
確かにログを残しておいた方が、より効率的に生きれるだろう。
せっかくコンピューターがあるのだから。
まず自分が自分の歴史に学んでこそ人類としての進歩があるのかも。
Posted by ブクログ
● だいたい物を覚えておくというのはムダなことだと、シャーロック・ホームズもいっているし、そういうのはライフログシステムに任せるのがいちばんなのだ。
● ここで重要なことは、ライフログシステムがつまらないことをしていることではない。つまんないことの大半をシステムに任せれば、残るのは、つまっているところだけである、ということである。