あらすじ
発酵はアナーキーだ!「茶馬古道」からインド最果ての地へ至る壮大な旅
アジアの巨大な地下水脈をたどる冒険行。「発酵界のインディ・ジョーンズ」を見ているようだ!
――高野秀行(ノンフィクション作家)
自由になれ――各地の微生物が、奔放な旅を通じて語りかけてくる。
――平松洋子(作家・エッセイスト)
・驚異の“高地サバイバル”発酵食〈チベットのバター茶〉
・謎の漢方麹×プリミティブ蒸留でつくる〈リス族の白酒〉
・ヴィンテージほど価値が高い、微生物発酵のプーアル茶
・納豆コケカレーにどぶろくを合わせるネパールの発酵×スパイス文化
・インド最果ての地で、アジア最古の糀文化を守り続けてきた一族……etc.
前人未到の旅がいま幕をあける! 壮大なスケールでアジアの発酵文化の源流が浮き彫りになる渾身作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった!私が好きな高野秀明作品のような軽いテンポで話が進んでいきながら、その土地土地にある麹、糀、発酵茶、発酵調味料、甘酒、蒸留酒、藍染、などが町の雰囲気と共に紹介されていく。そして、日本の糀文化の元は雲南なのか?もっと遠くなのか?
発酵は世界を救う、と発酵の専門家小泉武雄は書いていた。ノンフィクション作家高野秀明はアジアとアフリカの納豆文化について書いていた。題名を見て手に取ったのは、それらの作品が頭によぎったからだが、この本もアタリ。面白い本に出会えると嬉しい。
偶然離れた土地で同じような発見がなされることがある。もちろん、古代からの貿易を通じて伝わったものもある。そのどちらなのかを証明することは難しいだろう。というか、どっちでもいいんじゃない?大事なのは、その人類の知恵が失われずに活用されていくこと。
Posted by ブクログ
糀ではなく麹を探す #アジア発酵紀行 、第1章からもう面白くて一気読みしてしまった。
中国は「世界」、インドは「宇宙」という表現は的を射ていると思う。
自分が知っているものはまた違う世界と宇宙が読めるのがとても良かった。
紹介された数々の発酵食品や文化もとても気になる