あらすじ
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【書店員が選ぶ絵本新人賞2023大賞作品】
はるさんは、村で一番若いおばあさん。山あいの谷の小さな村にはもう、十人のおばあさんしか住んでいません。「わたしたちに何ができる?」おばあさんたちは話し合って、みんなで千本の桜を植えることにします。
限りある命と、繋がれる想い。過疎の村が時を経て生まれ変わるまでを、大きな視点で優しく描いた物語。
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Posted by ブクログ
本当に美しい本。年をとったはるさんたちが好きなこと、できることをして理想の町を作っていく。ひとりひとり死んでしまっても、彼女たちの植えた苗木は育ち美しいさくらの花をさかせる。生きているうちに実現しなくても、想いは受け継がれて美しい町ができて人々が穏やかで幸福な生活を送る。とてもステキで心があたたまりました。何をするにも遅すぎることなんかなくて、なにができるかなと考えるきっかけになりました。
Posted by ブクログ
はるさんは、86歳だけど村に住む10人のなかでいちばん若い。
昔は、たくさんの人が住んでいたが息子たちも出て行き、都会で働くようになり孫たちも大きくなると来なくなった。
他の人の家もそう…
おばあさんたちが集まって、人を呼んでこようか?
それよりもっと先のことを考えようと。
それでさくらを植えようとなり、苗づくりをし、苗木を植えていく。
村の10人のうち100本植えた日につねさんが亡くなり、200本植えた日にかよさんが亡くなり…
次々に亡くなって
最後の100本を植え終わったときにはるさんの命も終わる。
それから100年たち
桜の花は見事に大きく咲き…
「さくらのさと駅」がつくられ、建築士が訪れた古い空き家には、はるさんの描いた町の絵があり、それに基づいて町は作られた。
もっともっと先のことを考えたら
未来ある素晴らしい町ができた