あらすじ
未来から、俺の娘(小5)がやってきた!?
季節はクリスマス。美人女子高生二人と小学5年生女児二人に贈るプレゼントを考えながら歩いていた男子高校生・夏目幸路の元に「ぽかぶ~!!」なんていうファンシーな悲鳴とともに現れたのはーー
「パピー! パピー! 会いたかったよ~。うわ~ん!!」
その名も、夏目ミント。
夏目……夏目ぇ~???
話を聞いてみると、トラウマサヴァンの新世代であるところの俺の娘・夏目ミントは、俺が死んでしまった未来から、父である俺を救うために〈バクハツでタイムスリップする〉能力で時をかけてきたのだという。
しかも。未来で俺が死ぬことになる、ある「事件」、その〈バクハツ〉は日本の命運すら握るような、歴史のターニングポイントになる出来事なのだ。
そんな状況なのに、俺の周りにいる女子高生や小学五年生女児は、誰がミントの母親なのかの言い争いを始める始末で、ぜんぜん緊張感がない。それもそうだ、遠い未来の話なんて、スケールが大きすぎてまったく現実感がない。けれど「歴史の修正力」は否応なく、無理やり歴史を変えようとするイレギュラーな存在、ミントに襲い掛かってきて……。
今回の相手は「運命」そのもの。月子や白瀬さん、雪見や風町の力を得てもまだ足りない。降りかかる不幸な運命を切り開き、世界を変えるのは……「カワイイ」の力!? 父のために時をかけ続けるタイムスリップガールと、高校生なのに小学五年生の父になった夏目、そしてその母親候補な美少女たちが立ち向かう、ファミリー×ラブ×サスペンス!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今回は、未来から小学5年生の娘ミントがタイムスリップしてくるという話だった。未来の日本が創作の中で語られる事はドラえもんを始めとして様々な作品である事だけど。そこに語られるのが、経済的に没落して世界から取り残される日本というのが、今の日本を取り巻く状況を反映していると感じられてならないな。作中では、見事その未来が変わり、日本には明るい未来が来るようになって良かった。そして、月子、夏目の奥さんになるのか。ヒロインレースに勝利できて、おめでとう。夜見坂市は消滅してしまったし、4巻からどうするのだろう。
Posted by ブクログ
西条陽による「少女事案」の第3巻。トラウマサヴァンという異能が存在する世界で、高校生の夏目幸路が同級生の京野月子や未来から来た娘の夏目ミントのお話。ここまで色々な敵と対峙してきたけど、今回は「歴史の修正力」に抗います。タイムスリップというSFとしては王道のネタを上手にアレンジしています。夏目とミントの親子愛も必見です。意外と子煩悩なところもあるという印象。娘が登場したので、順調にハーレムを築いてきた夏目が将来結婚する相手も判明。このシリーズはハチャメチャなんだけど、最後はちょっと感動しちゃうんだよな。
Posted by ブクログ
ヒロインレースは月子の勝ちなのかな。そうなると今後の修羅場展開はなかなか盛り上がりにくいところ。
メロ社長が黒幕かと思っていたけど、まさかのミントが大人になった姿だとは思わなかった。