あらすじ
どうしようもないもめごともまとめてしまう、リーダーシップの決定版。今話題のファシリテーター(話をまとめる専門家)が、「話がまとまるとはどういうことか」「自分が本当に望んでいるものは何か」「自分の価値を明確にする」「戦略的に緊張構造をつくりだす」「組織に動いてもらう」「相手主義」「話を聞く」「それでも話がまとまらないとき」という構成で述べていきます。
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Posted by ブクログ
受身を利用したファシリテーターの本
相手主義
傾聴のトライアングル
聞く訊く思う
大切なのは聞いて思う事
相手の話を映像化する
離見の見
→相手から見た自分を想像する。
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非常に示唆に富む実用書。
やるべき事はもちろん、あきらめる事について書かれた画期的な本♪
つい力んでしまうという人には特にお勧め。
※【注意】『なぜあの人だと話しがまとまるのか』の改訂新版。
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最大成果のためにどのように自分を制御し周囲を巻き込むか。この種の本の中では、実践的な一冊だと思う。様々なスキルを自問自答しながら使うことがイメージできる。繰り返しこれからも確実に手に取る本となった。”「何のために話をまとめようとしているのか。」「話がまとまったとき、あなたはどんな世界にいて、どうなっているのか。」到達したいポイントこそが、常に思考作業の出発点。”
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再読です。
緊張構造を熟読。
ワークも行なって
実践します!
ワークをしながら再再読しました。
自分のものにするために
実践あるのみです。
意図を持って明らめる境地を
目指します。
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自分と向き合うことで問題が解決できる。「瞑想」や「悟り」に似た結論だが、そこに至るまでにはきちんと理屈がある。何かを成したいがツメが甘いなどと言われた人には最適な本である。
20年以上仕事をしているのだから、何度となく問題にぶつかりその度にそれを乗り越えてきた。しかし、その過程において私が強引であったためにスムーズにいかず、「時間切れ」「仕方がない」ということで無理をしたケースも数えきれない。その時にはその原因を自分ではなく他者にあると思っていたがそれが間違いだと気がついたのは実は最近である。相手が悪い、自分が悪いと言ったところでそれは思考停止である。とは言え、気がついたからといって同じような問題に直面した場合にそれを解決できるかは別である。本書はその部分について、筆者の実際の経験に基づき解き明かしたものである。
結局のところ、問題とは自分の以外のところが起因で顕在化するが、それを予め防ぐことができるのは自分であると気が付くべきである。問題が無いという前提にいること、向き合わない自分自身に問題があるのである。人は過去に囚われがちである。特に印象が悪い経験は避けがちである。無意識に避けてしまっている場合が厄介である。なぜならば、何ら対策を施していないため、ここぞという決定のタイミングで問題が顕在化してしまう。それは切羽詰まっている件であれば「時間切れ」という最悪の結果を生じさせてしまう。
本書で気になったのは、関係者を単純に味方・敵と分けるのではなく、2つの視座で整理するということが示されている。ひとつは、賛同の度合(協力しない/協力したい/賛同する)、反対の度合(抵抗しない/抵抗する/反対する)の2軸で関係者を分類すること、もうひとつは、目標ごとに、(1)相談すべき相手(Ask)、(2)報告・連絡すべき相手(Inform)、(3)実行すべき人(Do)、(4)結果を見届けるべき人(See)を分類することである。結局のところ、アプローチが異なるはずなのに、雑・強引に対応するのは、良くないばかりかさらに問題を悪化させることもある。慎重に進めるにしてもアクションが明確でなければどうしようもない。本書の作者の得た知見は貴重だという例である。
問題にしかかる前に常に気をつけるべき内容であり、頭の中にいれておくべき内容である。
Posted by ブクログ
リーダーシップやファシリテーションに関する本は数多く出ていますが、本書の優れているところは、第4章の「組織に動いてもらう」です。「味方を見い出す」「味方をつくり出す」「役割と責任をつくり出す」の根底にある「組織を相手にするときの鉄則」は、他の本では見かけない内容ながら、実践で取り組む人に共通する悩みとなっている課題です。
話をまとめる流れとして「ゆるめる→伸ばす→縮める」は、登場する度に違う言葉が使われるなど、まだ十分に練られていない感じがして残念ですが、第4章だけでも買いだと感じました。
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プロファシリテーターのどんな話もまとまる技術 2011/2/17
著:田村 洋一
著者は、野村総合研究所、シティバンク、外資系経営戦略コンサルティングファーム、情報サービス事業会社を経て独立。組織開発、企業人教育、エグゼクティブコーチングを職業にしている。
ファシリテーションと言えば会議の進行役というイメージが先行し、戦略的なプロジェクト設計やチーム開発・組織発展の意味合いはあまり知られていない。ファシリテーションを単なる会議マネジメントではなく、複雑な状況を打開し、野心的なプロジェクトを成功させるために必須のリーダーシップの方法として捉えている。
本書の構成は以下の9章から成る。
①話がまとまるとはどういうことか
②自分が本当に望んでいることは何ですか
③自分の価値を明確にする
④戦略的に緊張構造をつくりだす
⑤組織に動いてもらう
⑥相手主義
⑦話を聞く
⑧それでもまとまらないとき
⑨話がまとまるための行動様式
話しはまとまるものではない。
まとめるもである。最近つくづくそう思う。
それは会議やそのプロジェクトなりに参加・属しているメンバーによりけりなのかもしれないが、映画のように観ていて最後にはハッピーエンドなりのエンディングをむかえるような会議や取り決め事はない。
たいがいのそれはまとまるのではなくまとめている。
限られた制約の中で一定の成果と納得を持った中で結論を導くのは大変である。結論ありきでは納得感は薄い。かといって全員からの納得を得るのは難しい。やはり全体最適を捉えながらまとめるということが多くのその事象の時には必要である。
ファシリテーターという役割は難しい。まとめ役でありけん引役とは少し違う。しかし、どちらも目標は同じであり、ゴールは共有している。その二つの役割を上手にこなしながら行うことが最近自分に求められている。人を育てるのも大切であるがその時々に合わせ正解を探している現状はつらい面もあるものの自分の成長を感じることも多い。
自分の成長と周りの成長。
バランスよく組み込んでいきたい。
Posted by ブクログ
・「いくらたくさん人がいても、その中から一人だけ選ぶことによって、人を無関心な傍観者から、役割を持った協力者に変えることが出来る。」
・相手主義を実践するためには、まず自分主義を確立させることが必要である。
・意図して意識しない。周到な準備をしながら、いざ実行の段には準備したことにこだわらず、目の前の現実に集中する。
Posted by ブクログ
ファシリテーター、という方の存在を初めて知りました。
問題解決のプロセス、なかでも個々人の意見を引き出し、いかに納得感のある結論を導き出すか?を示してくれます。