あらすじ
奇怪な人面をかたどった“邪視紋銅鐸”の鋳型が北九州で発見された。女子学生の依頼を受けて現地を訪れた一法師と荻原、佳織は、発掘現場にただよう不穏な空気を感じる。そこでは50年前の発掘調査の際に、関係者6人が殺される事件が起こっていた。依頼してきた女子学生の失踪、現場で相次ぐ死者。感染症の危険から隔離施設に閉じ込められた一法師たちは、見えない敵との戦いに挑む……。絶好調、考古探偵シリーズ第3弾!
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Posted by ブクログ
前の巻が「不在」だったのを受けての続巻。ここではその理由が明かされます。途中および最後のほうに前の巻をなぞるような描写があり(ただし一法師全側から)、改めてこれが「不在」の間のエピソードであることが分かります。そして最初の巻からずっと仄めかされている過去の出来事が、過去のものではないという予感を漂わせつつ、物語は次の巻へと続く…。
Posted by ブクログ
今回は古屋くんはほとんど出てきません。
けどそのかわり一法師さんの活躍がたくさんあります。
ほんとだったらかなり怖い話ですが、本の中だから、一法師さんがいるから、安心して読めます♡
ハラハラドキドキですが。笑
Posted by ブクログ
考古探偵一法師全シリーズ三作目。
今回は二作目の事件の裏で起こっていた事件。
二作目は『考古探偵一法師全の不在』となっていましたが、
なぜ不在だったかというと・・・という話。
主人公の存在を基準にすると、今回が表で前作が裏話かな。
所々、「千装文化財研究所」の荻原や佳織の独白が挿入されてますが、
全編通して一法師が事件の現場に立ち会っているので、
やっと探偵物らしく(?)なって読み易かったです。
ミステリーとしては、
凝ったトリック等がある訳ではないですが、
考古学それ自体が失った過去を遺物から推理する学問とするならば、
古い文献やら出土品からの謎解きが、
素人には充分楽しめました。
この分野に造詣が深い方にとってどうかは分かりませんが・・・。
今回の事件の決着は一応ついていますが、
最後には意味深なやり取りもあって、
更なる謎が控えているらしいです。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目にしてようやくストーリーやキャラクターがこなれてきて、少し面白くなってきたかな。
どうも前作と話が繋がっているようですが、前作の記憶があまり残っておらず、イマイチ理解できなかった。
と、なってしまう程度の作品だと思いますが、考古探偵という設定の魅力から、次作も読んでしまうと思う。