あらすじ
これが、最先端の社会の変え方。「トランジション」とは、社会構造を“転換”させる手法として、いま各国で注目されている概念だ。その特徴は、「フロントランナー」と呼ばれる個人を起点として、社会の「あたりまえ」を更新し、草の根的に社会変革を拡張していくことにある。実際にオランダでは、これによってサステナビリティを重視した街づくりが実現されている。本書では、日本でもトランジションを加速させられるよう、その方法論を解説し、実例を紹介する。職場・地域の困りごとからSDGs対策、少子高齢化といった社会問題まで、社会の改善を望むすべての人にとって必読の一冊。
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Posted by ブクログ
トランジション 社会の「あたりまえ」を変える方法
著:松浦 正浩
トランジションとは、「世の中の仕組みが変わる、仕組みを変える」ということである。
たとえば化石燃料を使い続けると今後、気候変動が悪化する可能性が高いので、化石燃料を使わない社会にしようと世界中の国々、人々が努力している。もっと身近なところでは、小学校のPTAの仕組みを変えようと努力している人たちもいる。いろいろな場面で仕組みを変えるときに、どうすればよいのか、その疑問を本書では以下の5章により解説している。
①現代社会の諸問題
②トランジションの可能性
③トランジション・マネジメントのステップ
④トランジション先進国・オランダ
⑤今日からはじめるトランジション
直近でSDGsについて学ぶ機会があり、実践へのラポール的な知識の収集をする際に本書と出会った。
副題である「社会のあたりまえを変える方法」とあり、体験したことのあるぞの難しさを越えるメソッドを本書に求めた。
明確な答えなどなく、進む方向性が正しいかもわからないような問題であっても誰かがより良くなる方向を模索して行動し続けることが必要である。
アカデミックな知識のみならず、多くの事例を交えた説明は、煙のようにつかめない問題を少なからず、見える化してくれている。問題や課題を少しでも明確にすれば不安も減少する。
一筋縄ではいかない、トランジションの対応。
大きな問題だけではなく、身近な問題や自分自身の固定観念を変える等、色々応用がきく考え方でもあった。
Posted by ブクログ
2024.11.04 トランジションという考え方について、ざっくりと理解することができた。本当に大切だと思う。もう少し、トランジションの方法が詳しく書かれていると良いのですが、とりあえずここを入り口にして深めていければ良いのではないかと思います。大変参考になりました。