【感想・ネタバレ】世界を知る101冊 科学から何が見えるかのレビュー

あらすじ

現在の科学の到達点は? 問題や課題はどこにあるのか? 私たちは科学とどのようにして付き合っていったらよいのか? 書評家としても名高い天文学者が,独自の視点から厳選した本を8分野に分けて紹介.不確実な今,さまざまな疑問に答える本へと導く.「科学の本」の読み方,楽しみ,科学という活動の奥深さもあわせて伝える.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1 サイエンスー世界を「知る」ということ
2 人間ー私たちはどこから?
3 生命ーこの不思議なもの
4 科学の冒険者たちー好奇心を抱きつづけて
5 ちょっと息抜きー文系世界を楽しむ
6 歴史と文化ー人間の歩みをたどる
7 現代社会と科学ー矛盾はなぜ生まれる?
8 未来ー科学から見えてくるもの

もう、この目次を見ただけで、ワクワクするでしょう!
見開きかプラス1頁にコンパクトに纏められた文章は、程々に客観的で淡々としている。だもんで興味ない分野はフーンと読み飛ばしてしまいますが、逆にそのお陰で、ある程度の速度で読める。あまりキャッチーなフレーズや煽情的な表現がないのも好感度高し。
天文学者だけあって、5,6章辺りは今ひとつ精彩を欠く感じ。

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2017年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ブックガイドは数あれど、無難というか紋切り型の書をすすめてくる上から目線のものに比べて、本書は筆者が楽しんで読んで推薦しているのが伝わってきて、購読意欲を非常にそそられる。
ただし、最新科学は生ものなので、ふと見直してみると古めの本が多いので実際に読むかというと躊躇する。

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2011年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自然を正しく知らなければ、また私たち人間が自然に対して何をしているかを知らなければ、人類文明の未来は闇である。

天文学者・海部宣男さんが『毎日新聞』「今週の本棚」に連載した書評をまとめたもので、宇宙論や天文学だけでなく、進化や化石、温暖化の問題など様々な科学の話題を扱い、そのおもしろさを教えてくれる一冊だ。
※本書は150点の書評から読まれるべき101冊に絞り込まれ構成されています。
およそ15年に及ぶ海部氏の読書の軌跡は、いわば科学全般へのトータルな水先案内ともいうべきもの。各章には書き下ろしのコラムも寄せており、そこでは科学者ならではの科学・技術論も紹介されている。
「科学とは世界を知ること」という著者の科学批評は、科学について関心をこれまで抱かなかったひとや「僕はニガテなんです」という方に是非読んでもらいたい。
 さて本書はくどいようだが書評集。その特色を最大に活かしたい。そう、、関心のある問題については、本書から探究を出発することができるのだ。


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 自然を正しく知らなければ、また私たち人間が自然に対して何をしているかを知らなければ、人類文明の未来は闇である。未来のために科学の見通しに基づいた賢い政策をとれるよう、日本社会も、科学を基礎においた組織・システムに変わってゆくことが必要だ。そのためには科学者自身も広い視野を持たねばならない。
 「知りたがりの動物」である人間は,知りたがりという特性を活かすことでしか、困難な未来を切り拓いてゆくことはできないのである。
 科学の本を読むこと・紹介することからも、そうした未来につながってゆければと願っている。
 「あとがき」より。

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2012年04月17日

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