【感想・ネタバレ】純潔の男装令嬢騎士は偉才の主君に奪われる【電子限定SS付き】のレビュー

砂川雨路 / 黒沢明世

「私は騎士だ。この方の盾でしかない」
そう思うほど初めての感情に揺れて…

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限定SS付き
プティルブックス本創刊

男装騎士が護衛として出会ったのは、美しく知略に富んだ王子で――

故郷のため、女であることを隠して従軍していたノアは、精鋭ぞろいの護衛班に抜擢される。王子ヨハン警護の命を受けるが、当の彼は軽薄で人たらしな主君だった…!? しかし仕えるにつれ、ヨハンの聡明さや国への想いを知り心惹かれていくノア。彼を襲う謀略に立ち向かいながらも、自分への好意を正面からぶつけてくる彼と、騎士である己の間で揺れ―。

[ブクログ · ★★★☆☆]

ヨハン王子、有能なんだけど口調が軽いせいか、どうも好きになりきれず。
男装しているノアを応援したいが、いや惹かれる理由に感情移入できないという複雑な心境に陥った。
どうも自分はこういう言動が軽いキャラは苦手の模様。

女であることを隠して騎士をしているノアとヨハン王子の恋物語ではあるが、キャラの立ったノアの同僚たちとの掛け合いもあるし、そもそも政治の絡む話でもあるので、ラブロマンスというよりは男性騎士たちの活躍や謀略ものとして読んだ。
男女ものの恋愛としては雰囲気が異色かなあと。
ヨハン王子が男装のノアに迫るから、ブロマンスものかと勘違いするほど。
終盤のヨハンが捕まってからの逆転劇は面白かった。