あらすじ
『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作家最新作
地面師vs中国系半グレ!激しい騙し合いの末、消えた4000万円は誰の手に?
陸上自衛隊・特殊作戦群に所属していた橘。現在は地面師グループの一員として、北海道の土地を利用して大金を騙し取っている。
今回もいつものように海外企業から金を奪うことに成功した橘は、仲間との合流地点に向かう。
しかし、そこで仲間の一人が無残な姿で殺害されていた。
さらにその仲間が預かっていたはずの金はどこにもないうえ、なぜか謎の中国人たちに追われることになり……。
北海道で激しく繰り広げられる、至極のガンアクションエンターテインメント!
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Posted by ブクログ
間延びしないスリリングな展開で一気読みできた。タイトルにあるような地面師たちの頭脳戦ではなく両陣営の追いかけっこ、格闘モノだったのはやや残念ポイントか。
Posted by ブクログ
地面師、つまりは土地売買の詐欺師たちと、その詐欺で得た金を横取りしようとする中国人たちに争いを描いた作品。映画みたいに派手ではないですが、銃撃戦もあります。北海道は広いので、ある程度銃を撃ち合う余地がありますね。
ところでせっかく地面師を取り上げているので、もう少しその手口を掘り下げてほしかった気もします。結局お金の奪い合いの話になっているので、その出元はなんでも成り立っちゃうんですよね。
Posted by ブクログ
地面師読んだあとだったので、詐欺の部分のスリルさはそれほどでもなかった。が、作者特有のテンポの良い流れ、各人の動きがスッと入る描写により、あっという間に読み終わった。
Posted by ブクログ
ふっ普通。。。
地面師絡みの話なので、詐欺が成功するか否か、という知的なスリルを主軸に据えて欲しかった。詐欺シーンは冒頭だけで中盤以降は切った貼ったが主軸になってしまうと、普通の犯罪小説になってしまう。刑事との駆け引きとかチャイニーズマフィアを罠に嵌めるとか、頭を使う場面がないではないけど、そんなに意外性とか知恵の対決みたいな要素は強くない。
女性犯罪者の造形がよかった。生活に疲れていて、先の展望も見えなくて、ずるずると犯罪に引き込まれてしまっている感じ。エリートでも華やかでもないどちらかというとストレスフルでさえない暮らしぶりと、運転するときの全能感じみた迫力の、二面性。わりと魅力的。