あらすじ
7回結婚した彼女が真実に愛する人は?
ハリウッド黄金期に活躍した大女優が人生の最期に明かした秘密と贖罪の物語
雑誌『ヴィヴァン』の新人記者モニークは、隠遁生活を送る往年の大女優エヴリン・ヒューゴの独占記事を任される。エヴリン自身がモニークを指名してきたというのだ。なぜ自分が選ばれたのか困惑しながらも、モニークは女優が住むマンハッタンの高級アパートメントに向かった。現在79歳のエヴリンはグラマーで優雅な女優として一時代を築き、七度に及ぶ結婚生活を送り、その波乱に満ちた伝記を執筆し死後出版するよう提案してきた。怪しみながらも同意したモニークは、悲痛の事実を知らされることに…
号泣必至と話題、全米ベストセラー小説!
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Posted by ブクログ
女優エブリンの7人の夫を通して、エブリンの一生を解き明かすストーリー。
本当に愛した人、乳がんのこと、安楽死のこと、男女のこと、、、この1冊に詰まっているテーマがいろいろ隠されている、凝縮された1冊。
最後にわかるモニークとの関係も結構衝撃的だった。
訳がいいからか、とても読みやすかった。
Posted by ブクログ
エヴリン・ヒューゴの本当の愛とは__
最初は長いな〜と思ってたけどやっぱり後半になるにつれてどんどん読める!その先は??って見たくなっちゃうハリーの最期の辺りからは特に。
作中に出てくるビリー・ホリデイの曲を聴きながら読むと本当にその世界にいるような、または映画を見てるような気分になる、紅の豚っぽいなとも思った雰囲気が
読んでて家族愛も大きなひとつのテーマだなと感じた。いろんな愛のカタチがあるんだなって
海外の本に馴染みがないから作中の海外の言い回しが理解し難い部分があったから理解できるようになったらいいな〜歳とってから読むとまた変わりそう
映画決定してるらしいからみたいな....
Posted by ブクログ
エヴリンのような人生を送ってみたい、読み終えた時真っ先に感じた感情。
同じ女性として、生きる人間として。
自分のために行動をする、ということが時には誰かに迷惑をかけると思ったりすることがよくありますが、自分の人生なんだもん、それでいいじゃないか、と思わせてくれる本でした。
エヴリンに会いたい
Posted by ブクログ
星4.5くらい。
面白かった。
最初はスルーしていたけど、LGBTQ関連の作品と聞いて興味を持ち、読んでみた。面白かった。
700頁越えに、ちょっと億劫さを覚えていたけど、自伝を作るということで、語り口調が読みやすくて、夢中になって読んだ。面白かった。
なぜ、モニークに依頼したのかは、まあなんかあるだろうな、両親のどちらかが関係者だろうなと思ったけど、ハリーの恋人だったとはな。なるほどな。
エヴリンの生い立ちについて、ハリウッドで成功するまでのところは、特にマリリン・モンローっぽいなと感じた。男からの視線から自分の武器が何であるか理解し、のしあがっていくところは、悲しいけれど面白い。
映画監督と結婚した時、彼は女優と寝て私と朝目覚める、というような言い回しが出てきたけど、まさにって感じで面白かった。エヴリンの本質を理解し愛してくれたのは、ハリーと彼女(とその兄)だけだったんだなあって感じ。
モニークへ依頼したのは、父親の件以外にも安楽死についての記事を書いたから、というのも効いてて面白かった。なるほどな。映画化するらしいので楽しみ。
晩年の彼女の容姿は、オードリー・ヘップバーンの姿を想像していた。
Posted by ブクログ
始めての海外文学。
大好きな宇垣美里さんが紹介していたのでトライ。
エヴリンの口から語られる真実、記事で綴られる事の違いが印象的。
真実は常に当事者の心の中にしかないのだと感じた。
また最初の頃のエヴリンは愛する人と繋がる幸福感を知らず、女性である事を武器として使用する事に抵抗がなかったのが、愛する人との繋がりとそれに伴う幸福感を知ってから初めて愛する人ではない人との情事で感じ方が変わったシーンが印象的。
Posted by ブクログ
往年の大女優エヴリンが自身の人生を告白する中で、7回の結婚と愛が軸になるが、冒頭でとてもわくわくした。エヴリンは見目が優れているが、それ以上に人々を魅了する凛とした強さを持って、愛とともに生きていく姿は読んでいて快かった。
しかし、「七人の夫」を持ちながらレズビアンであるシーリアを心から愛し、自身もバイセクシュアルというのがどうしても受け付けなかった。世間体を気にするのは理解できるが、シーリアを愛しておきながら次々と結婚し、子どもを持つ姿に、結局は普通の幸せを掴みたいように掴むのだという嫌悪感が湧いた。
分厚いがすらすら読めて、表紙やタイトル、題材にとても惹かれる作品だった。