【感想・ネタバレ】小説 人望とは何か?のレビュー

あらすじ

新興家電メーカーBEATECHの西郷武彦は、創業者・島津彬光から薫陶を受け、営業本部長として類稀なリーダーシップを発揮していた。その後新社長である島津敏光に疎まれ子会社に出向したのだが、やがて本社に復帰し、人事部長として様々な難問に取り組むこととなった――。物語を通して疑似的に「経験学習」を行うことで、人望についての深い理解が生まれる一冊。ベストセラー『もしも徳川家康が総理大臣になったら』の著者が「迫真のドラマ&理論」で解説! ●1on1よりも、明確な指示を ●人望がある人とは、組織の価値観を体現している人 ●組織の矛盾は中間管理職へ…… ●言葉だけではモチベーションは上がらない ●「具体と抽象」で価値を発見する ●アンコンシャスバイアスの罠 ●器とは視座である ●島津久光はなぜ西郷隆盛に屈服したのか ●歴史は繰り返す ●「人望」は、時に暴走する ●人望がある人とは、希望を与えられる人

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 いまいる会社を辞めたいと考えている若者に対して、どのように意見するか。なるほど!というヒントが書いてある。登場人物が多いけれど、頭の中が混乱することなく読むことができた。
 とてもいい本だと思います。

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2024年10月22日

Posted by ブクログ

 意外にも面白かった。ビジネスにおける人望とは何かをケーススタディごとに解き明かしていく小説形式を使ったマネジメント向けの本だ。
 実在の企業におけるケースではなく人望を説明するためにわかりやすくシンプルなケースを作り上げ組織における人望、部下とのコミュニケーション、リーダーシップを解き明かしていく。冒頭、小説にした経緯が書いてあるが、確かに意図したことを意図したように組み立てるには小説にした方がいいと感じた。

 読みやすくするために幕末の薩摩藩になぞらえ主人の西郷武彦(=西郷隆盛)、盟友の大久保和人(=大久保一蔵(利通))、社長の島津彬光(=島津斉彬)、先代の島津敏光(=島津久光)という既に人物造詣が歴史的に確定している人を使って構成していて頭にすんなり入ってきた。

 以前から若手の教育に関するヒントを考え勉強していたが「ゆるい職場」にない角度から得られそうだ。いわく具体的な指示の出し方がいかに働き手のモチベーションを引き出すかとか、目標の具現化にあたり人望がリーダーシップになりえるとか。

 中小企業における若手の中途採用に求められる要素は身近な中間管理職が仕事を通してどのように組織にコミットさせ、明日への希望を持たせるかということなんだとおぼろげながらわかった。つまり、若手自身の問題でもあるがある意味、映し鏡で取り巻く職場の構成員の問題でもあるということだ。

 焦ってゆるい職場は読んだけど、この本は一歩引いて読めたから良かったのだろう。

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2024年05月21日

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