【感想・ネタバレ】「国境なき医師団」の僕が世界一過酷な場所で見つけた命の次に大事なことのレビュー

あらすじ

人生でもっとも大切な「命の使い方」とは?
スーダン、シリア、イラク、イエメン……人道支援の現場10年、
ハーバード大学大学院で学んだ著者がいま伝えたいこと

世界の紛争地区、避難する人々は、着のみ着のまま逃れてきます。
そして、ようやく逃れてきても、家はない。学校もない。
でも、命はある――。
そんな世界一過酷な場所で、生き抜いている人々を目の当たりにしてきた
国境なき医師団 日本の事務局長である村田氏。

国際人道支援の現場で活動してきた中で気づいたことは、
限りある命こそ、一番大事。
でも、生きる上ではその命の使い方こそが重要だといいます。

とくに、日本のような国にいる私たちに伝えたいことは、
「夢をもたない、追いかけないのはモッタイナイ!」
「自分の命を大きく使って生きよう」
ということ。

この命の使い方について
本書では以下の6つのポイントから考えます。

1.世界……世界の現実を知る
2.アイデンティティ……「自分が何者であるか」の問いに決着
3.夢……「これができれば本望」という夢をもつ
4.戦略……夢を“ぼんやりとした夢”で終わらせない
5.リーダーシップ……組織や社会を改善するためのアクション
6.パブリック……一人ひとりができる世界をよくする方法

本書では、この6つのポイントごとに、
スーダン、シリア、イラク、イエメンなど、
国際人道援助の最前線で著者が目の当たりにしてきた紛争地でのエピソードと、
ハーバード・ケネディスクール人気No.1
ロナルド・ハイフェッツ教授から学んだ教えの一部を紹介しながら、
生きる上で重要な命の使い方について解説していきます。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

現在、海外(中国)に駐在員として住んでいますが、海外在住だからこそ、日本の素晴らしさを感じます。
日本の先人たちの偉大さを日本人のアイデンティティとして受け取っています。
世界を良くしたい、自分に出来ることは何か?
人生において、この命をどのように使うべきかを問う良書でした!

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2025年08月25日

Posted by ブクログ

日本人に生まれた時点で、大きな特権を得ている。
入院して最初に読んだ本。生と死について考えたことはもちろん、日本人としての自分についても考えさせられた。国境なき医師団として活動した著書は、同じ歳に生まれた同級生。彼はまさに利他の心で、世界と向き合っている。

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2025年02月22日

Posted by ブクログ

お医者さんが過酷な環境の中人命救助をしている本、ではない。
事務局、プロジェクトリーダーとして、医師団を率いて活動する人のお話だ。
こういう生き方もあるのだ。
ハーバードケネディスクールで、パブリック、公の仕事に就く人のリーダーシップを学び、
実践する。
ビジネスエリートなのだ。
それが、おしゃれなニューヨークで働くのでなく、
あまりに過酷な環境、戦場で力を発揮する。

こうした活動を通じて、日本の恵まれた環境を再確認する。
日本で夢が持てないなんて贅沢!ということを痛感すると。
それ位悲惨な場所がある。

ミャンマーのロヒンギャ。酷すぎる、、、

それにしても、彼が、必死で学んだ英語を使って、
自分の言葉でスピーチするくだりは素晴らしいと思う。
英語力、ではない。何を思い、何を訴えるか、だ。

しかし、、一種の自己啓発本とは思わず読んだ自分の不明が恥ずかしい。
いろんな生き方がある。

1 世界
2 アイデンティティ
3 夢
4 戦略
5 リーダーシップ
6 パブリック

◎衝撃的だった世界の現実
〜はじめての人道援助の最前線・スーダンのダルフール地方〜
◎自分とは、どこから来ているのか?
〜イスラム教シーア派最高権威との面会〜
◎思想がまったく異なる相手との共通点をさぐれ
〜元イエメン大統領との交渉〜
◎日本のような国にいて、夢を追いかけないのはモッタイナイ
〜紛争地からの日本の若者へのメッセージ〜
◎居心地のいいゾーンに戻るな
〜ハーバード・ケネディスクール教授からの激励〜
◎ハーバードで学んだ「下から上へのリーダーシップ」とは?
〜失敗の原因から紹介する「アダプティブ・リーダーシップ論」
◎「What can we do?――僕たちには、なにができるか
 〜「日本をよくしたい」「世界をよくしたい」は要注意〜

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2024年07月30日

Posted by ブクログ

2箇所。ハーバード・ビジネス・スクールの授業でのスピーチやケネディ・スクールでのスピーチをするまでの心での葛藤の状況から、堰を切ったように話し始めたスピーチに至るまでの部分が、非常に印象に残った。
「やったこと後悔と、やらないことの後悔」という言葉があるように、アクションに繋がる気概がこの本から伝染してくる。
読みやすいし、非常に心に入ってくる本だ。

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

夢に向かって、命を最大限に使わないともったいない、という言葉に感動。国境なき医師団の日本事務局長の本だから、紛争地の話ばかりだと思ったら、人生を鼓舞してくれる本だった!

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2023年12月23日

Posted by ブクログ

著者が経験してきた紛争地に比べたら、日本はほんとに恵まれている。私たちの悩みなんてちっぽけだなと感じる。
「命を大きく使う」が印象的。私も良い世界を作るために命を使ってみたいと思った。
国境なき医師団に寄付しよう。

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2025年03月13日

Posted by ブクログ

凄い本だ、凡庸な自己啓発本ではない。
紛争地での惨劇と、そこで文字通り命を賭けて働く医師団の話は生々しく、人間について語る言葉には強い説得力がある。

砲撃が激化するなか、医師団達の命と患者の命のどちらを選択すべきか?
組織の中で下から上へのリーダーシップを発揮するために、上司へどんな働きかけをするのか?
「社会へ貢献する」と息巻く前に、自身は何のプロフェッショナルになるのか?

「日本に生まれて、夢を追いかけないのは勿体無い」という言葉の重みを感じた。

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2024年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下記、ネタバレですが心に残った部分。

・経験値が高まり、成長していくにつれて夢も成長
→あこがれが夢は近づくにつれて、具体化し、キャリアゴールになっていく
→夢を持たない、追いかけないのはモッタイナイ
→「自分の人生、これができれば本望」といえるだけの夢を持ってほしい
→限りある命をどのように使うかこそが重要

・インターナショナルなチームで自分の居場所を作るために、自分のアイデンティティがどこから来ているか意識
→自分が生まれ育った国の歴史や文化を「物語を話すように」英語でわかりやすく説明できること。書籍「武士道」「国民の歴史」が役に立った

・ハーバード・ケネディスクール人気No1 ロナルド・A・ハイフェッ教授「アダプティブ・リーダーシップ論」に影響
→日本でもNHK「リーダーシップ白熱教室」など

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

上から目線という声もあったけど読んでる最中はそれほど気にならなかった。
前半3分の1が国境なき医師団での体験記。残りの3分の2は海外の在学時代を振り返る半自伝的な内容。
読み終えてから「あれっ?」という感じにはなる。

国境なき医師団の活動はNHKプロフェッショナルでも見た。今の自分では金銭的援助をするのが精一杯。
本音のところ生活は削れても壊せない。

日本人に生まれてラッキーということを子どもにどう伝えるか悪戦苦闘している。それが安全地帯から撃ってる矛盾なのかどうか。
今の自分は判断から逃げている。

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

学生時代から国境なき医師団に入って事務局長になるまでの自分の考え、経験をまとめている

活動には賛同するが熱量の強さと自慢気味な文章が気になる。

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2023年11月13日

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