あらすじ
一生のうちに同じ局面は二度とやってこない。たった一度の判断が、評価を大きく左右する。それが「引き際」だ。では、引き際を見事に飾れた人と誤った人は、何が違ったのだろうか。完全燃焼できるまで頑張る、一つのことを成し遂げたことでけじめをつける、過去の実績とは全く関係ない世界に新たに挑戦する――。6タイプ9人の引き際にまつわる物語をひもときながら、男にとって引き際とは何かを探る。
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Posted by ブクログ
一生のうちに同じ局面は二度とやってこない。たった一度の判断が、評価を大きく左右する。それが「引き際」だ。では、引き際を見事に飾れた人と誤った人は、何が違ったのだろうか。完全燃焼できるまで頑張る、一つのことを成し遂げたことでけじめをつける、過去の実績とは全く関係ない世界に新たに挑戦する―。六タイプ九人の引き際にまつわる物語をひもときながら、男にとって引き際とは何かを探る。
いつか第一線からひかなくてはならないときがやってきます。
その時期をどう見極めるのか?
というのはその人の品格や人柄、大きさなどが関係する場合もあるのかもしれませんね。。。
僕はどうだろう???
Posted by ブクログ
名声を手に入れた権力者は
その権威にしがみつき、引き際を間違えるが、
この本に出てくる人は潔い良い引き際を見せている。
本田宗一郎、江夏豊の話が好き。
Posted by ブクログ
著者の黒井氏のお話を直接伺ったことがあり、買ってみました。もともとスポーツを主に題材とし活動していらっしゃるライターの方なので、スポーツ選手が中心かなと思っていたら実業家やなんかも出てきて少しびっくり。男たるものの引き際ってきっと難しいんだろうな、と思いました。
Posted by ブクログ
スポーツ関連のノンフィクションを数多く手掛けた著者による一冊。
渋い引き際を飾った著名人10名の物語を描く。
江夏豊, 寺尾常史, 本田宗一郎&藤澤武夫, 堀田力, 鐘ヶ江管一, 池永正明, 荒井注, 小出義雄
引き際の有様は九者九様であり、限界まで食らいついての引き際(江夏,等)もあれば、自然体でさらりとした引き際(荒井注,等)、覆せない挫折による引き際(池永,等)もある。その点で、「男の引き際」とはあるものの、特定の生き方を押し付けるものではない。
個人的な好みとしては、本田宗一郎とその名参謀である藤澤武夫が経営から引退を決めた際のやり取りにグッときた。
...ところで、この手のドキュメントは視点による美化(?)が付きものである。例えば荒井注は、ドリフ引退半年後に芸能界復帰を行い顰蹙を買っている(本文では一切触れられていない)。本田宗一郎は、最新技術についていけなくなった果ての引退、とも取れる。
なので、本書による一面をもって人物の全体を評価することはできない。しかし、まぁ、その一面が格好良いことは確かで、素直にその渋さを味わうのが宜しい読み方だと思う。