【感想・ネタバレ】イノベーションとは何かのレビュー

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Posted by ブクログ 2011年11月06日

実のところ池田さんの主張には首肯することが多い。ブログもずっと読んでいるし、推奨する本も何冊も読んだ。影響を受けている人のひとりと言っていいと思う。賛否が割れる原子力の話も、TPPの話も、電波の話も、電子出版の話も、主張されている内容については、あらかたその通りだと思う。
ただ議論が喧嘩腰になるの...続きを読むは肌に合わないのだけれども。

本書は「イノベーション」に関するかねてからの主張を改めて筋道立てて一冊の本にまとめたものである。成長には生産性の向上が必要で、生産性の向上にはイノベーションが不可欠である。では、どのようにしてイノベーションが実現されるのかが扱わなければならないというのが著者の問題設定である。
これに対して、これまでの伝統的な経済学ではイノベーションを扱えないが、行動経済学とゲーム理論などをツールとして援用し、成功と失敗のパターンを分析することで有益な知見を得られるのではないかというのが出発点である。
その結果としていわく、

1. イノベーションは技術革新ではない ⇔ ビジネスモデル革新である
2. イノベーションは顧客の声から生まれない ⇔ 新しい市場のフレーミングである
3. イノベーションは役員の合意から生まれない
4. イノベーションのプラットフォーム競争では安くてよいものが勝つとは限らない ⇔ 進化的な生存競争である
5. イノベーションは「ものづくり」から生まれない ⇔ ソフトウェアから生まれ、よりアートに近いものである
6. イノベーションは事業部制のような複合的組織からは生まれない ⇔ 決断ができるオーナー企業が有利である
7. イノベーションは知的財産権の保護から生まれない ⇔ かえって阻害される
8. イノベーションは銀行融資からは生まれない ⇔ リスクマネーが必要である
9. イノベーションは政府の政策からは生まれない ⇔ 無駄であり、かえって阻害する
10. イノベーションはコンセンサスから生まれない

日本がこれまで成長し得たのは、人口動態の必然の帰結で、そこには何も秘密のレシピはない。今はその成功体験と既得権益を持つ保守層が重しになっているのが問題だと指摘する。特に雇用慣行と行政機能を改善する必要があると主張している。一応最後はモバイルとSNSなどの新しいコミュニティと世代に期待をしているとしているが、そこはあまり説得力がない。
池田さんは、時々もうあきらめてこれまでに蓄えた財でもって新興国に支えてもらって余生を過ごす高齢者のような国になるしかないというようなことを半ば皮肉をこめて言うことがある。そちらの方が説得力を持ってしまっていることが問題だ。
何もギリシアのようになりたいわけではない。海外に行ってトヨタの車やSONYのウォークマンが使われているのを見て何となく誇りに思ったことは覚えている。今でもそうだ。それほどダメな国ではないはずだ。

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Posted by ブクログ 2014年03月01日

イノベーションについての諸分野の研究成果がまとめられており、読みやすいし、勉強になる。著者の論そのものは、巷で言われている「なぜ日本からイノベーションが生まれないのか」について学問的な裏付けをしながら解説していくもの。イノベーションのためには、変人が突き抜けなければならない、というようなことを暗に言...続きを読むっているように思う。

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Posted by ブクログ 2013年08月06日

著者は元NHK職員で経済評論家。本書はこれからの日本企業がGoogleやfacebookのようなグローバルレベルのイノベーションを起こすための課題を提起している。アメリカ発の経済学・経営学の本とは違い、本書は日本の経営活動にフォーカスした内容であり納得感がある。「イノベーションとは”技術”よりも”ビ...続きを読むジネスモデル”が本質である。日本は技術大国と言われるが、技術は手段に過ぎない。戦略たるすぐれたビジネスモデルがなければ世界的な成功はないよ。」と著者は言う。現在日本の社会人、これから社会にでる学生さんにおすすめ。日本は悲観することはないと思う。保有する高度先端技術、古き良き伝統工芸・文化、誇るべきサブカルチャーやカワイイカルチャーを戦略的に結合しおもてなしの和のこころを持って世界に向かえば、きっといける。こんなことができる国は他にはどこにもないのだから。

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Posted by ブクログ 2013年04月15日

イノベーションが必要だといわれることが多いが、イノーベーションとは何かを教科書的に解説した良書。

内容は、8側面(+終章)からイノベーションを解説して、その具体例として様々な引用から後から考えると必然だったことが、実は当時はそうではなかったことを感じさせることが多い。技術が必ずしもイノーベーション...続きを読むを引き起こしていないことがよくわかる。

どうしてもIT関係の具体例が多くなるが、著者の博識からも経済学や経済理論、歴史的な事実等の引用も多く、単なる技術論、経営論だけではないと思う。しかし、同じような話が続くために、途中であきる人がいることもわかる。

イノベーションに関しての横断的な書籍は少ないので、難しい本ではないので読んでみてはいかがだろうか。

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Posted by ブクログ 2012年03月12日

イノベーションに必要なのは技術ではない、大企業のコンセンサス主義ではイノベーションは起きない、知的財産権の強化はイノベーションを阻害するだけ、などなど思い当たる部分が多数あり。

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Posted by ブクログ 2012年02月18日

IT業界(ITゼネコンと言われても仕方がない)にいる自分にとっては、とても耳が痛い一冊。
スティーブ・ジョブスやビリー・ゲイツなどの成功者がいかにして成功してきたかを知って損はないと思うが、結局のところ筆者も述べているように『科学の理論が昨日から生まれるのではなく科学者の直感から生まれるように、イノ...続きを読むベーションを生むのも統計や分析ではなく才能だから、それを作り出すハウツー的な方法はない。』

ただ、イノベーションを起こそうと考えた場合の戦略や普段からの心がけのヒントは本書につまっている。頭の片隅で常に意識しながら、小さなところからでも行動に活かしていきたい。

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Posted by ブクログ 2012年02月15日

読み始めは分かりやすく面白い内容が続いた.
後半になると少しめんどくさくなったが,言っている内容はなるほどと思うないようであることは間違いない.

~主に前半で気になったところ抜粋~
特許は技術開発の手段であり、技術は経営の手段である。
技術の新規性と収益は無関係である。
既存技術を組み合わせて高い...続きを読む付加価値を生む。

ITの最大のメリットは新しいサービスを実現すること

ITやサービスで競争優位の源泉になるのは、プラットフォーム競争で顧客とフレームを共有する言語ゲームであり、そこで勝敗を決めるのは客観的心理に近いかどうかではなく、いかに多くの人々と言葉を共有するかである

むずかしいのは新しいアイデアを開発することより、古いアイデアから逃れることである。

イノベーションが失敗しないための条件
1.要素技術はありふれたもので、サービスも既にあるが、うまくいっていない。
2.独立系の企業がオーナーの思い込みで開発し、いきなり商用化する。
3.企業がひとつだけなので標準化は必要なく、すぐ実装できる。
4.一企業の事業なので、政府は関心を持たない。
5.最初はほとんど話題にならないので市場を独占し、事実上の標準となる。

おもちゃは必需品じゃない、なくなっても困らないものだから性能とか品質より、おもしろいかどうかである。

水平思考とは、既存のものを今までとは違う角度から考える。

ソフトウェアは基本的にサービスを実現するものなので、ユーザーの要求に応じて多くの機能を実現し、そのイノベーションも急速だ。
ここではOSのように標準的なプラットフォームを握ったものが勝つので、標準化をめぐるプラットフォーム競争が重要になる。

すべてをオープンにしてもビジネスとしては成り立たず、どこをクローズドにするかの戦略がビジネスの成否を決める。
プラットフォーム自体はなるべくオープンにする一方、それに付随するサービスで収益化する仕組みを作っておく必要がある。

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Posted by ブクログ 2012年01月27日

かなりわかりやすくて読みやすいので、本当にすぐ読めます。ところどころに入っているそれもアップルやソニー、任天堂などのケーススタディも◎。
池田さん自身が電子書籍のベンチャー企業を立ち上げていることもあり、後半電子書籍の話が掲載されていましたが、それも分かりやすく興味を持ちました。

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Posted by ブクログ 2012年01月22日

合理性の仮定を置かない行動経済学と進化ゲーム理論を駆使してイノベーションの必要条件を探るということらしい。もちろんノウハウ本ではないので、こうすればイノベーションができますという簡単な解説にはなっていない。新しい経済理論の参考書という感じ。スパスパと分析解析する多数の身近な実例がわかりやすい。

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Posted by ブクログ 2012年01月09日

イノベーションとは何かという問いに対して十の仮説を行動経済学とゲーム理論を基にIT業界の中心とした数多くの事例(これだけでもソフトバンクの例などとても面白い)を挙げ検証する。

前述の十の仮説を引用する。

1.技術革新はイノベーションの必須条件ではない。
2.イノベーションは新しいフレーミング(市...続きを読む場の見方)。
3.イノベーション成功の法則は無いが失敗には法則がある。
4.プラットフォーム競争で勝つのは安くてよい商品とは限らない。
5.「ものづくり」にこだわる限り、イノベーションは生まれない。
6.イノベーションにはオーナー企業が有利。
7.知的財産権の強化はイノベーションを阻害。
8.銀行融資によってイノベーションは生まれない。
9.政府はイノベーションを生み出すことはできないが阻害する効果は大きい。
10.過剰なまでのコンセンサスを断ち切ることが大切だ。

1~7までは十分に検証されたと思うが8~10はあながちそうとも言えないのではないだろうか。8はイノベーションを目的に創業するのであればリスクが高すぎて無茶と言えるが、一定の実績のある企業であればそうとは限らない。9は本書でTRONの失敗を挙げているが、間接的でオープンな働きかけ(最近はこのアプローチが多い)による支援効果はあるのではないか。10は6とも通じることだが要はトップの意志の問題だろう。

IT業界的には新しい技術に拘り「技術革新」を第一に考える傾向があるが、ヤマト運輸のように顧客の対象への視野を広げる等も重要ではなかろうか。

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Posted by ブクログ 2012年01月04日

過去の事例を示しながらイノベーションとは何かを語っているのは、他の本と同じ形ではありますが、自分にとって身近な話題が多くわかりやすくて面白かったです。「日本企業が優秀な人材と要素技術を持ちながらイノベーションを生めないのは、過剰に空気を読むコンセンス型の企業文化がフレーム転換を阻害し、初期のうちにあ...続きを読むきらめる擬陰性を出していているため」「官民プロジェクトはその欠陥をさらにあっかさせ、時代遅れのプロジェクトに多くの企業を巻き込んで役に立たない『実証実験』を繰り返すだけ」「著作権よりビジネスモデル」

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Posted by ブクログ 2011年11月27日

「イノベーションとは何か」というタイトルでありながら、書かれているのは「イノベーションを阻害するものは何か」である。
かつては日本的な産業的・経営的な構造がイノベーションに有利だったが、現在では行き詰まりを見せている。
本書では、その打開策は与えられていないが、妨げているものは明らかにされる。

...続きを読むの際に用いられるのは、経営学だけではなく、政治学、経済学、心理学といった幅広い手法だ。
本書で取り上げられるのは主にIT企業だけれど、基本的な考え方はあらゆる業界に応用ができ、自分の周りのイノベーションを妨げているものが一体何なのか、多面的に捉えることができるだろう。

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Posted by ブクログ 2011年11月13日

 かつてinnovationという単語は日本で「技術革新」と訳されたため、多くの人が、革新的な変革は新しい技術の発生を伴うと誤解している。しかし、わかりやすい例として、iPodやiPhoneといった製品を見ればわかるように、その製品自体に新しい技術要素がなくても革新的な変革を起こすことができる。
 ...続きを読む
 停滞が目立ってきているとはいえ、変革が起こり続けている業界のひとつはIT業界である。ここ数年の日本のIT業界の停滞はひどいものであるが、それを尻目に海外からのinnovationが押し寄せている。クラウド、SaaSの法人企業への導入は確実に進んでいる。IT業界にとっての停滞の原因、これからのinnovationは何かということを考えながら読み進めた。

 企業は今現在、得意分野であり、売り上げや利益に貢献する分野にこだわる。目の前にクラウド、SaaSというような、ほぼ100%世に進展するであろう流れが見えているとしても、今まで作り続けてきた製品に固執する。そのほうがわかりやすい結果を出せるからである。

 innovationを起こしてきたのは最大規模の企業ではなく、中小企業だったり、新参のベンチャーに近いような企業だったりした。この本の考えによるとクラウド、SaaSを作り、実際に世に送り出すのは世に名の知られていない小さな企業であり、その品質はお世辞にもよいといえないもの、ということになる。この「品質がさほどよくないもの」というところが重要で、最大規模の企業は、(特に日本の場合)はそのようなものを顧客に提供できたものではない、と二の足を踏んでしまう。

 このようなことがIT業界だけではなくいろいろなところで確実に展開している。今、提供しているサービスは確かに必要なものではあるけれども、何年後かにはinnovationと呼ばれる流れとともに現れる信じられないほどの低価格のサービスにとってかわられる。

 このようなinnovationは不可避なものであるから、労働する側は常に自分が提供できるサービスを柔軟に変えられるようにするしかない。
 日本の雇用制度はその点、柔軟性がない。最近はずいぶん怪しくなってきたとはいえ、以前多くの人が前提と考える終身雇用制度が強いからである。

 自ら提供する旧来のサービスの必要性を測定し、その一方で新たに起こる流れを見て、提供するサービスを自ら変化させることができること、そういうことが必要なようである。ただその新たなサービスの提供には「必ずしも新技術が必要なわけではない」、そこが重要なようです。

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Posted by ブクログ 2011年10月05日

池田さんは、NHK出身の経済学者。

 過激な発言、もっともなんだけど、もうちょっと言い方ないのかな、というレベルの発言なので、よく、ツイッターとかブログが炎上するらしい。

 自分は、明確な論理展開が気にいっているが、あおきさんのように、マナーが悪いと指摘する人もいる。

 評価が分かれている人。...続きを読む

 シュムペーターが言っているとおり、イノベーションがないと、新しい段階での経済発展、社会発展が見込めないが、日本人は、均質的な社会体質でイノベーションが不得意と言われている。

 この本をよんでも、これが決めてという手法はないが、そもそもイノベーションにそういう常道はないのだろう。

①自閉症的なビル・ゲイツやスティーブ・ジョッブスのような、まったく別のフレーミングを創造できる変人が、最後まで思いこみを実現できる環境をつくることが大事。(p34)

②独創的なイノベーションの価値が高まっている情報産業では、日本企業のようなコンセンサスで意思決定を行うガバナンスが没落し、アップルなグーグルのように創業者が独断で決めて、彼が間違えたらつぶれるという19世紀型のオーナー企業の優位が顕著になっている。(p112)

 そういえば、ソフトバンクもユニクロも独裁者的なトップだね。

③進化ゲームを考えると、中途採用のような突然変異の確率が高くなると、雇用が流動化する可能性もある。そのためには集団内の淘汰圧を引き下げたり、集団を細分化したりして、変人が労働市場で生き延びる確率を高める必要がある。(p218)

 これは、マネージャーとしても注意したい。自分の言うことを素直にきく部下を集めるのではなく、くってかかってくるような勢いのある変人の部下を集めたい。

 というか、毎朝、一冊本を読む自分も十分「変人」か?(苦笑)

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Posted by ブクログ 2011年10月03日

イノベーションについての体型的な視点をできるだけ理論ベースでアプローチした本です。池田氏も冒頭で述べているように今まで経済学でイノベーションというのは不確実な事象というある種サジが投げられたものであり、他方経営学ではケーススタディの分析にとどまっておりなぜイノベーションが起こったかはわかってもどうや...続きを読むってイノベーションを起こすかはやはりベールに包まれていました。それをできるだけモデル化しようとしたのが本書です。大学の教科書にも使えるように意識して書いたというのだが、アカデミズムの教授が書く本との違いはケーススタディの量でしょう。理論ベースの教科書では実際例というのはこちらで勝手に考えるように課された命題でしたが池田氏は自身の経験と広範な知識を惜しみなく披露しまだまだ不透明なイノベーションのハウツーを描くことにある種成功しています。難点としては、専門用語が多いということです。池田氏の肩書きは経済学者であり、引用や思考もそれによることが多いのですが他にゲーム理論やORや進化論などの用語が使われているのでこれらいずれかを少しでも知らないと調べながらの読解になるので厳しいと思います。また企業の例もIT系がなぜか多くそれに付随するハードウェアやスクリプト言語の名前など出てくるので相応の覚悟が必要です。ドットコム、自然独占、FTTH、これらの意味または示唆することを想像できるかできないかがひとつの指標になります。しかし用語が多すぎてケーススタディが果たしてケーススタディたり得ているのかどうかの読み手の議論ができないのは問題があるでしょう。モデルを知ってケースを知ったとしてもあくまで聞いた情報以上の価値はなく、読み手がそれを咀嚼できるやら。広範な知識を先ほど評価しましたがそれがたたったか。

総評としてはアカデミックな性格を持ちながらも常に実践を意識したスタイルと時折アイロニーを含んだような文章の構成のそれらの全ては読み手を飽きさせず社会人、学生だけでなく近年の脳トレ層にも勧めることのできる思考を促す良書である。経済学はこう使うのか、ゲーム理論はこんな使われかたをしているのかを理解する一助にもなり二度三度読んでも新しい発見がある本だと思われる。

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Posted by ブクログ 2014年06月12日

行動経済学を元にイノベーションについて書かれている。最初の行動経済学についての話が若干長いかと感じる。

イノベーション理論について様々な事例を用いながら説明しているのでわかりやすいが、本として一貫したものがないため、読み終えた感覚はすっきりはしない。

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Posted by ブクログ 2012年07月25日

イノベーション(改革)とは、優れた技術がダメな経営手法ではうまくいかない。 ダメな技術でも経営手法が優れていればうまくいくこともある。

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Posted by ブクログ 2012年02月26日

「池田信夫blog」でおなじみの著者が、主に日本のIT・電機産業を負の実例として示しながら、イノベーションの何たるかについて語る本。本書でも著者の評論家ぶりが如何なく発揮されており、書いてあることは至極もっともで正しそうに見える。たとえば、「イノベーションは不確定性が強い」「10件の起業のうち1つヒ...続きを読むットすればいい方」「イノベーションが必ず失敗する方法はあるが、必ず成功する方法はない」ことについて、最新の経済理論を引用しながら明快な論理で説明している。ただ、これでは「残りの人生を棒に振るリスクを背負ってくれる起業家」が大量に出現しなくてはならないことになってしまうし、日本みたいに生活レベルが極端に高い国でそれを望むことには無理がある。「人材の流動性を高めて再チャレンジしやすい世の中に」なんて言うのは簡単だけど、そのような「改革」を人為的に達成するのは無理でしょう(将来、失業率が急激に上がることで、自然とそのような状態が出来上がる可能性は否定しない)。あと、「変人がイノベーションを生む」という主張により自称「変人」が調子に乗るようなことがあるとしたら、それも何か違う気がする。私のような平凡な一般人は、そのようなことにならないから大丈夫だけど。

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Posted by ブクログ 2011年12月06日

IT関係の事例集、ではないはずですが、どうもそんな印象が。ソニー、アップル、imode、ガラパゴス携帯…ちょっとお腹いっぱい。目からウロコ、みたいな話はありませんでした。行動経済学でイノベーションを解くような前フリでしたが、僕にはわからなかったなあ…。

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Posted by ブクログ 2011年10月25日

イノベーションが発生する条件について、情報通信産業の事例を中心に議論を展開。特に、資金調達方法がイノベーションの発生に与える影響は、行動経済学の知見から見ても興味深かった。

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Posted by ブクログ 2011年10月13日

分かりやすいけど、情報通信産業に偏り過ぎ。バイオとか環境とか他の分野でも色々な形のイノベーションはありそうな気がするが。

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