【感想・ネタバレ】賢治と妖精琥珀のレビュー

あらすじ

大正12年、奇妙な石を持った男が宮澤賢治のもとを訪れる。ふたつに割れた琥珀の片割れで、封じ込められているのは妖精なのだとか。半信半疑で石を手に樺太への旅に出た賢治に、以前からこの石を追っているという男女が接近してくる。彼らの話では、もう片方の琥珀の力で不死となった祈祷僧ラスプーチンが奪取を狙っているという――。偶然その片割れを手に入れた宮澤賢治は争奪戦に巻き込まれ……。人智を超える力を帯びた琥珀をめぐる暗闘を描く大正ロマンファンタジー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

宮澤賢治を取り巻く幻想活劇。最愛のトシが亡くなった半年後、農学校生徒の就職依頼で樺太に行こうとした矢先、妖精が閉じ込められた琥珀を譲り受け、ロシアの怪僧ラスプーチンに狙われ……。突飛な発想この上ないのに、宮澤賢治ならそういう事態に巻き込まれる可能性もありそうだと納得してしまえるからすごい。道中、常にトシの気配を追い求めており、だからこそラストの行動もグッときた。

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2024年01月07日

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