あらすじ
大丈夫。孤独で寂しいのは、みんな同じだよ。
noteで大人気!渋谷のバール・ボッサ店主が描く、
思い通りにならない人生を救う極上のショートストーリー集。
片想いしか知らない。一度しか会えなかった。気持ちはいつも届かない――。
どんな人とも一度しか会えない「さよならの国」にある“完璧な人間関係”
「一生に一度しか恋ができない国」では“片思いしか知らない”人ばかり
これからの「人生を20歳で全部決める国」で“50歳で最後の恋をする”と決めたら
「24時間だけなりたい者になれる国」の“哀しみと喜び”
誰もが自分だけの世界で一度きりの人生を生きている……ほか15篇。
まるでバーに入ったような小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
えっ。なんだろう、この世界観。
ふわっと初恋みたいな?いや?なんか違うな。
ちょっと初めての感覚に戸惑ってる。
全部ね、わたしに語りかけてくる感じだった。
好きだね、こういうの。
あー、夢の世界?って事だったのかな?
小さく閉ざされた世界、夢か。
1話1話が最後は繋がってね。なんかみんな静かに微笑んでる映像がぶわーって広がった。
「完璧な人間関係、完璧な会話ってこの世の中にはない。みんな不完全な言葉を交わし、相手を完全に理解できず、いつも不完全に誰かと関係をもっていくものなんだ。」
この、言葉にならない不完全さが、良き。
Posted by ブクログ
なんて世界なんだろう
言葉にはうまくならないのだけれど
お気に入りはね、
「一度しか会えない完璧な人間関係」と、
「誰もがなりたかった者になれるなら」
なんていうか、一期一会の世界なんだけど
もっとスイートビターというか・・・
言葉にしたら淀んでしまいそう。。
苦い気持ちで、笑いそうな、泣きそうな気分になるのは
「他人の人生は決められない」
う~ん、ってなる。
この本のタイトルが、まさに内容そのもので妙
世界はひとりの、
一度きりの、
人生の集まり。
どこかに、この本について「バーに行ったみたいな」なんてあったけれど
バーに行くと、本当にこんなふうになるのかしら
そんなバーって、あるのかしら
Posted by ブクログ
ひとりの人物の、ある瞬間だけを切り取った物語集という印象を持った。
確かに小さく閉じた世界ではあるけれど、自分の全く知らない世界ではない。
だから物語に入り込める。
“たった一度”とか“24時間だけ”のような制限があるからこそ、強烈に光って見えるんだよな。
全体的に柔らかい雰囲気の作品だった。