【感想・ネタバレ】七つの街道のレビュー

あらすじ

篠山街道、久慈街道、甲斐わかひこ路、近江路など古き時代の面影を残す旧街道。「旅に出たいために旅行記を書くことにした」著者は、昭和三十一年、街道めぐりに着手した。史実や文献を辿りつつ歩き、その今昔を風趣豊かに描き出した紀行文集。
〈巻末エッセイ〉三浦哲郎「久慈街道同行記」
【目次】
篠山街道[京都・兵庫]/久慈街道[青森・岩手]
甲斐わかひこ路[山梨]/備前街道[岡山]
天城山麓を巡る道[静岡]/近江路[滋賀]
「奥の細道」の杖の跡[宮城・岩手・山形]

単行本あとがき/新潮文庫版あとがき

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Posted by ブクログ

井伏鱒二の紀行記。
司馬遼太郎の「街道をゆく」も好きだが、井伏鱒二の本著はさすがに小説家によるものであり、文章が巧い。
7つの街道とも、訪れたい場所だ。

以下引用~
・鮒ずしは、「鮨」だと思うから誤解が生ずるのだそうだ。
もともと鮨ではなくて漬物であり。漬物のおしんこが外国人にくさくてたまらないのと同じように、鮒ずしは別種のくさみで一般人にはくさくてたまらない。漬物とわかればいくらくさくっても箸がつけられる。

近江八幡の名物は、メンソレータムと、近江商人と、付近に産する近江牛だそうだ。「鹿の子」と云われるロース肉を将軍家へ献上した歴史が残っているそうだ。

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2023年11月26日

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