あらすじ
私たちの身の回りにある「自然」とはなんだろうか――。科学としての生物学・生態学=エコロジーの基本から説き起こし、適応と競争をキーワードに進化論とつながりのバランスを解説し、現代生態学の立場から自然を捉えなおす。コウノトリ野生復帰プロジェクトに取り組む著者が、生物多様性の保全、健全な生態系の維持という喫緊の課題を視野に入れつつ、エコロジカルな視点から自然と人間、地域のあるべき姿を提示する。
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Posted by ブクログ
無機環境と利己的遺伝子を持つ生物間相互作用からなる生態系に対して、自然災害などの物理的攪乱と生物活動による攪乱、破滅的なインパクトを持つ人為的(機械的)行為の違い。 生物個体群を時間と地域を区切った遺伝子系統と捉えて、生態系群衆の中の系統間生存競争を論じている。 長年の疑問が腑に落ちた。
Posted by ブクログ
難解な言葉が多く、すらすらとは読めなかったけど読んでよかった。
提示された大切な事は分かったつもり。
自然と人間、地域のあるべき姿を
誰にでも分かりやすい言葉で書くのは無理だろうか。
もっともっと多くの人が読むことができるし、
自然に対する理解が深まり、
日本人としての姿勢を大事にするとおもう。
Posted by ブクログ
以前、まったく共感できない自然保護本を読んだので、流れで読むことにしたのが、生態学者の本書です。
著者は、
<「自然は自然のままにしておけ」という考えもありますが、本当にそれでよいのでしょうか?そして自然とはなにでしょう。本書は、このような諸問題の本質を生態学的=エコロジカルな視点から、可能なかぎりやさしく紐解いてみせようとするささやかな試みです。>
とまえがきで書かれておりますが、読み出して、序章の「視点」などの導入部分は難解でした。
(ですが、この序章が一番面白かったかもしれません。)
とはいえ、本質的な部分での自然というものの定義や、地球もまた実体で我々生物個体と複雑な相互作用をしながら共に生きているという説明には大いに納得しました。
であればこそ、なおさらそれを管理するという感覚にはやっぱりなじめないものがあると再認識しました。
そして、複雑さや曖昧さをアタマに叩き込んだうえで、シンプルに捉えて論考をし、それを行動にうつしていくことが、科学者としての立ち位置なんだなと理解しました。
私は読む科学は大好きなのでサイエンティスト・マインドのようなモードになって、自然保護についてシンプルに行動にうつすよう心がけたいと思いました。ゴミ拾いや草抜きかもしれないですが…。
余談ですが、古代ギリシャの天才数学者二人、「認識のユークリッド」と、「計測のアルキメデス」のところが抜群に面白かったです。