あらすじ
恋に恋する伯爵令嬢ソフィアは、社交界で羨望の的であるセドリック夫婦に憧れていた。
数年後、セドリックの妻が亡くなり、後妻を探していると聞いたソフィアは、両親に彼との結婚を勧められる。
セドリックに前妻を「一生忘れることはできない」と言われるが、前妻を大切にしていた彼となら、互いに愛情がなくても信頼で結びつく夫婦になれると思い、彼の後妻に入る。
妻として大切にされ、穏やかな日々に幸せを感じていたある日、妊娠が判明。
喜びを胸に報告に向かうのだが、前妻を想い涙する夫を見てしまう。
その姿を見てはじめて、ソフィアは夫を愛してしまったことに気付く。
一生愛されないと痛感したソフィアは、そばにいるのが辛くなり……。
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大人のラブストーリー
この時代の20代ってすごいなぁ
前妻を「忘れることは出来ない」と後妻に言い「それは当たり前」と言う後妻。自分が２０歳のころにこんなセリフは言えません。
ＴＬ作品なので情事を濃厚に描いてますが、そこに重きを置いた作品ではなくて中々に深く考える大人のラブストーリーです。愛する人を残して先に逝く悲しみ、残された悲しみ、それぞれ共感出来る構成でとても良い作品でした。
匿名
二人の気持ち
死に別れは心に残っていくのですが、それを乗り越えて幸せになることも亡くなった妻への供養なのでしょうね。残された人は、進まなくてはいけません。それを許せないヒーローと、そこを納得して昇華しようとするヒロイン。読み進みながら、それぞれの気持ちが手にとるようでした。とてもよい作品です。
色々考えさせる話でした。
死に別れは、辛いよねー。
それでも、憧れてた夫婦の妻になって、夫として支えてあげたい。って思えるって、凄いなぁ。
愛されないと思って結婚したはずなのに、夫を愛してしまった。
そして、愛されたいと、微かな望みを抱いてしまう。
結局、夫も、亡くなった妻を忘れる事はないけど、ヒロインを愛しく思うようになる。
長い人生を、2人で寄り添って生きたいと思えるようになる。
お互いが、いろんな事を乗り越えて、幸せになって良かったです。
