あらすじ
わたし、結。科学オタクのせいで小学校ではボッチでした! 中学ではうまくやろうと思ってたのに、クラスメイトの非科学的な発言に「ソレ、迷信だよね?」って言っちゃった! 無事中学デビューできるのかな……って心配していたら、イケメンクラスメイトに「迷信を科学的に証明できなければ民俗学部に入部しろ」って勝負を持ちかけられて!? どうなる、わたしの中学生活!?!?
<小学中級から・すべての漢字にふりがなつき>
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Posted by ブクログ
子供向けだと思って舐めていたら、しっかりプロットのある物語で楽しめた。民俗学の本質に触れる言葉もあり、気づきのある小説だった。
・身代わりの女子を立てる風習。
・迷信と俗信の違い。
人間は理解できないことを恐れ、理由を欲しがる。
理由があれば安心する。
俗信は理由を作ってあげる手段。
後世から見れば非科学的な風習でも、その時代の知識では最先端の理屈だった可能性が高い。その理屈をもとに不可解な出来事が起きた理由を作る。それがこじつけであっても、人は安心する。