あらすじ
憲法がわかれば日本がわかる。稀代の碩学、小室直樹が聖書学、政治思想史、経済学、社会学……、ありとあらゆる学問を総動員して行う憲法講義。2006年刊行の名著を新装版に。憲法とはいったいどういう存在なのか? 国を守るものなのか? 国民をどこに導くのか?/橋爪大三郎氏(社会学者)による解題を収録。
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Posted by ブクログ
仰々しいタイトルに少し躊躇したが、非常に読みやすかった。高校生でも読めると思われる。
面白くて一気に読んでしまった。
憲法に辿り着くまでには、宗教、経済学、民主主義や資本主義など様々な分野の話が出てくる。それが非常に面白いのだ。為になるなんてもんじゃない。著者がいかに広範な知識を持っているか。その一端でもこうして披露してもらえることが有難い。
キリスト教の予定説が民主主義の出発点であることなど、まずキリスト教がどんな宗教なのが知らなければ、民主主義の何たるかが分からないし、資本主義についてもそうだ。
他にもたくさん著書があるので、すべて読みたいと思う。
そして、本書も何度も読み返したいと思う。。
著者は、日本の憲法は死んでいるという。民主主義も機能していない。今の状況に照らし合わせても、合点がいった。現状を打開するためには、よい政治家を作るためのよい国民になって、日々努力しなければならない。