あらすじ
東京郊外にある病院の脳神経外科病棟で、入院患者が殺された。死因は筋弛緩剤の投与。事件直前、院内で同じ薬のアンプルが盗まれていた。殺されたのは、妻には暴力を振るい、看護師にはわいせつ行為を働き、他の患者には暴言を吐くという問題人物で、周囲の誰にも殺害の動機はあった。事件を調べ始めた看護師の柳麻衣子がたどりついた真実とは? 本格推理の名手が読者に挑戦した衝撃作!
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Posted by ブクログ
病院内で筋弛緩剤が盗まれた直後、入院患者が殺された。
死因は筋弛緩剤の投与。
殺された入院患者は、妻に対するDV、看護師に対するわいせつ行為、他の患者や医師に対して暴言を吐く問題の多い人物で、誰にも殺害の動機があった。
事件に潜む“毒”とは・・・。
以前テレビ番組『超再現!ミステリー』で取り上げられたものなので、ご存知の方も多いかも?
番組を見る前に本を買っていて、よりによって読む前に番組を見てしまったのですが。
原作は、再現ドラマよりも深く濃いものでした。
ドラマには出て来なかった人物やエピソードが多かったので、またちょっと違う話のようにも見えました。
犯人がわかっている状態で読んだので、その人物に注目して読み進めましたが、それでもやっぱりそんな素振りがない。
どんでん返し最高です。
Posted by ブクログ
看護師の麻衣子は半身麻痺の患者・池村に自殺の意思を打ち明けられます。自殺を止めるよう説得した麻衣子は、池村から毒薬・硝酸ストリキーネを預かり、家に持ち帰ります。
一方、麻衣子の婚約者であり、同じ病院に勤務する医師、真之のもとに、真之の子供時代の親友の父親・松永が入院してきます。
松永は妻や子供へのDV、周囲へのモラハラ・セクハラで病院全体が迷惑する存在ですが、VIP待遇のため退院させることもできません。
そんななか、病院内で毒薬の盗難事件が起こり、ほどなくしてその薬を使用したと思われる殺人事件が起こります。殺されたのは松永であり、当日深夜に病室を訪れた真之が逮捕されてしまいます。
麻衣子と松永の妻である綾乃の目線で物語が進みます。前半は主に松永の病院や家庭での傍若無人な振る舞いや事故で亡くなった息子への回想が描かれ、後半は麻衣子が真之の不起訴にむけて奔走します。
松永の殺害犯が判明する展開は、予想が二転三転し、最後に明かされる真犯人はまったくのノーマークだった人物。そうなると、冒頭に語られた人物こそ真犯人だったのでは?という疑問まで湧いてきます。
わかりやすい毒を持つ松永と、毒を心に隠していた人物。どちらも同じく人を傷つけるのに、ある意味後者のほうがタチが悪い。
毒の存在がなくなったラストですが、はたしてこれでよかったのか...と思わずにはいられない、人の弱さが引き起こした悲劇にやるせない気持ちになりました。
Posted by ブクログ
悲しいけれどスッキリ。
暴力、モラハラの最悪な父親、夫に成敗。
色々な人の事情が絡まり合って進むミステリー。ミステリーというより、しっくりくる正解を追い求めるような物語でした。
真犯人の処遇について読む人によって感想は異なるかもしれませんが、私にとってはスッキリです。
割とするする読めましたが、時々読み返さないと、ん?と思う箇所が何度かあり、それがもどかしかったり…
決して楽しい話ではありませんが、相応の満足感が得られます。