あらすじ
顔よし頭よし、常に人の中心に立ち同期の中でも出世頭の大崎哲也は順風満帆な人生を歩んでいた。そんな哲也のもとへ、上京してきた年下の幼馴染、野田透が居候することに。頭が悪く頼りない透を無下にもできず、不本意ながらの同居だったが、一心に哲也を慕う素直な透との生活は不思議と哲也を和ませた。だがある夜、仕事で大きく躓いた哲也は深酒をし帰宅。介抱する透を勢いのまま抱いてしまい……。
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Posted by ブクログ
最初はおバカ受けか〜〜ううむと思ってたけど、透めちゃくちゃいい子じゃん...。攻めの哲也がほんっとーにプライド高くて自己中で自分のことしか考えられてない様子に途中めちゃくちゃイライラしたけど、最後はプライドを捨てることができて(これも結局透が来てくれたからだけど!)あとは甘やかすだけになってよかった(笑) 透はいっそのこと本当に奥園さんと付き合っちゃえ!って思ったな〜。自己中な攻めが聖母感のある受けを甘やかしてると思っていたらじつは自分の方が甘やかされていたお話でした。
Posted by ブクログ
ホモになりきれない攻の、葛藤による受けへの仕打ち。幼馴染みで、上京した攻めを追ってきた形の受けと同居することになり、酔ったいきおいで致してしまう。仕事でも同僚(当て馬役)に成績を抜かされた攻めは、焦って出世のために彼女に結婚を申し出る。…最低。罪悪感に苛まれながらも受けを非道に追い出し、あれよと同僚に油揚げをかっさわれてしまい、イライラ…。
あまあまな話が好きですが、たまにはこういう無自覚でやきもきイライラな攻めを追うのも楽しいな、と。
Posted by ブクログ
がっかり攻のがっかり攻によるがっかり攻のための本でした。
とにかくがっかりな性格の攻視点で話が展開される為、
受の不憫度が尋常じゃない感じの仕上がりになってます。
ひのもとさんの最低攻は、これはもうデフォなんだな、と
納得するレベルでがっかり男です。
自分の見栄や体裁、出世の為には友人や恋人でも何でも
利用し裏切り、最後の最後で全てを失って……という
がっかりさんの転落っぷりにすかーっと胸がすくような
思いではあったんですが、それじゃBLにならない。
いろんな意味で利用され続けた受の、健気っぷりによって
がっかり男が救われる、めでたしめでたし。
というようなストーリー。
あのー……こいつもっとこてんぱんにのした後でも
よかったんじゃないですかね、受とのラブラブは。
とはいえ、BL界広しといえど、ここまで読んでて苛つく
攻を書ける作家さんてある意味貴重な気がしてきました。
口絵の幼い頃のふたりを見ていると、受に感情移入
してしまい、ほろっと来ます。八重歯かわいい……。