【感想・ネタバレ】貧乏人は医者にかかるな!のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2021年10月24日

僕は医者不足が地方だけでなく、都市部でも深刻化しているということに驚いた。戦後、人員配置標準というものを国が設置したが、あくまでもそれはそこに書いてある内容を満たすことができればよくて、医師の数を増やしても良かったのに、現代になってその内容が医者の雇える数の上限という意味になってしまったから医師不足...続きを読むが深刻化してきているのに納得がいった。
また、入院日数を短くして国民の評価をよくしようとした結果、全ての作業を二倍のペースでこなさなければならなくなったため、逆に医師が足りなくなってしまったのに納得がいった

0

Posted by ブクログ 2012年07月24日

一見傲慢で乱暴なタイトルだが、内容は日本の危機的な医師不足についてデータを示し誠実に訴えたもの。これまで日本の医療が曲がりなりにもやってこれたのは、人一倍仕事好きで優秀、勤勉な多くの赤ひげ先生がおればこそ。しかし、もはやそれも限界に達しているという。日本を覆う驚愕の現実に警鐘を鳴らす。

0

Posted by ブクログ 2010年01月11日

医師不足こそが,本書のテーマだ.

【医師は本当に足りないのか】
・厚生労働省が主催する検討会「医師の需給に関する検討会」が2005年から06年にかけて開かれた.その最終報告書の内容は,「医師の勤務時間を週48時間とすると,04年において,医療施設に従事する医師数が25.7万人であるのに対して,医療...続きを読む施設に従事する必要医師数は26.6万人と推計される」というもの.厚生労働省は,口が裂けても「9000人不足」とは言わない.また,現場の医療機関の感覚では,数万人足りていない.
・厚生労働省にしてみれば,医師数を増やしたほうが,自分たちの影響力が強まる,つまり省益を拡大できる.それにもかかわらず,これまでの検討会で医師の削減が盛り込まれてきたのは,高騰する医療費を抑制したいという政府・財界の基本方針があったからだ.医療経済学のドグマのひとつに,「医師の増加が国民医療費の増加を招く」というものがある.80年代は,自らの既得権益を守るのに都合が良いため,さらに医師不足が顕在化していなかったために医学会も反発しなかった.

【なぜ医師は不足したのか】
・昔は結核に代表されるように患者を寝かせておく以外に有効な治療方法がなかった.
・医療訴訟

【医師不足対策】
①医学部の定員を増やす.
②国外から医師を輸入する.
③患者を国外に輸出する.

0

Posted by ブクログ 2010年01月01日

医師不足の深刻さも勿論伝わったが、それよりむしろ現場の実情や諸外国のレジームも知らずに(或いは無視して)、「国民の声」と称して医療費の負担増に反対意見を唱えるマスコミや所謂「文化人」と言われる人たちの浅はかさを感じずにはいられなかった。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

みんな読むべし

世界情勢を交えながら、日本だけでなく世界の医療問題、医師不足の問題を捉えている。

0

Posted by ブクログ 2013年01月23日

5年以上も前の本で色あせるかなと思って読んだが、そうでもなく今でもほぼ通じる。自分の意見も著者の視点と重なり、違和感はない。
ただ論説として、データ・政府発表などからだけでは突き上げてくる力強さがない。主張は間違いないと思うのだが。
もう少しフィールドワークや事例を出して、匿名でも良いので紹介できた...続きを読むらもっと説得力があったのにと。
海外医療、とりわけイギリス医療には長じてられているようでして大変勉強になりました。
書名のタイトルは著者が主張している訳ではない。政府の医療施策をえん曲的に表現している。う~ん、何かもったいない感じがした。

0

Posted by ブクログ 2010年10月30日

タイトルは過激ですが、至ってまともな内容です。団塊の世代が後期高齢期(75歳以上)を迎える2025年には、患者数に比べて医師の数が圧倒的に不足するという予想を統計データをもとに論理的に主張されています。まあ普通に考えても、これから高齢者が増えて患者数は増加し、少子化によって医者は減少するわけだから、...続きを読む筆者の主張には納得感があります。今でも産科や小児科をはじめとして医師の不足や過酷な勤務実態がニュースになっていますが、その背景には国が医師不足の現状を認めようとせず、何ら改善を図ってこなかったことがあげられています。医師の増加は医療費の増加を招くから、医師不足とは口が裂けてもいえない状況らしい。
今後も国の無策が続くなら、いずれやってくる慢性的医師不足時代に備えて自衛手段を持つ必要があります。筆者の言うように、いざというときに満足できる水準の医療サービスを受けられるだけの余剰資金を持つこと、そして何よりもできるだけ医者にかからないですむよう予防すること。あとは、医者とのコネを作っておくとか?
医療にしても食料にしても、今の日本で当たり前のように与えられているものが決して当たり前のことではないということを自覚しよう。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

題名のインパクトがあるが、中身はお金のことではなく医師不足についての本。
最初の方はへぇーと思いつつもあまりページが進まなかったが、後半は面白かった。

0

「学術・語学」ランキング