あらすじ
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NHKの「ETV特集」でも取り上げられ話題の、犬猫とくらせる特別養護老人ホーム「さくらの里山科」。そこには、死期を悟る奇跡の看取り犬・文福(ぶんぷく)と入居者たちの穏やか時間が流れていた。犬好き、猫好きにとって夢のホームと、そこで暮らす入居者、犬、猫、そして、そのつながりを献身的に支える家族とスタッフ……。累計90万部の国民的ベストセラー『盲導犬クイールの一生』の著者が、刊行23年目に贈る静かな感動の記録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
隣の97歳のおばあちゃんは、病院で寝たきりで、家族の事も忘れてしまっているのに、「犬いたの覚えてる?」って聞いたら「吾郎は可愛いなぁ」って言ったそうです
犬や猫はそんな存在です
多くの方がこの本を読んでくれたら嬉しい
私もももちゃん(猫)に看取られたいし、看取ってあげたい
Posted by ブクログ
神奈川県横須賀市にある特別養護老人ホームで暮らすご老人と犬と猫の物語。感動的な写真と分とともに、これからの福祉のあり方を深く考えられる1冊でした。
Posted by ブクログ
朝日新聞be on Saturdayより
涙無くしては読めない
老いた人間、老いた犬猫
ともに手を取り合って老いていく
あたたかな気持ちで最期を迎える
そんなユートピアがここ、「さくらの里」である
後半、施設長がこの施設を立ち上げるきっかけとなったエピソードを知った。いたたまれない話しだった
ご高齢の方が自宅で動物を飼うということはハードルが高いが、暮らしの張り生きがいになることは必須だ。
施設スタッフの方々に頭が上がらない。
著者の方が言っているよう、待遇改善求めます!
Posted by ブクログ
泣けた……
障害をもつ子どもと、親が一緒に入れる施設があったらいいのにと前々からずっと思っていたのだけれど、同じように、一緒に暮らす犬や猫たちと人が最期の時間を過ごせる場所が、あったんだなあ。知らなかった。同じ家族だもんね。
同じような場所がもっと増えたなら、殺処分も少なくなるのかな…
Posted by ブクログ
動物に関する話はどうしても泣けてしまう。
さくらの里を設立した若山施設長が動物を受け入れる介護施設を作ったのは下記のような事から。
かつて、レオという犬を可愛がっていた老人がいたが、その老人が施設に入らなくてはならなくなった。
しかし、レオを引き取るという方が現れず、レオは保健所へ…
自分がレオを殺した、と自分を責め続けたその方は3か月以上泣き続け、生きる力を失い半年後に亡くなったという。
悲しい話、の一言で簡単に済ます事はできないし、当時は誰もがそうする以外に方法は無かったのだと思う。
犬、猫との同居によって、
・余命3ヶ月が10ヶ月に伸びた方
・犬への愛情により、認知症が(少し)回復した方
・一度は失った愛犬との記憶を、愛犬と再び過ごすことで取り戻した方
・人間の動物だけではなく、施設内の動物同士の絆
とにかく涙無しには読めないエピソードが満載だ。
自分も猫を飼っているので、どんな気分の時でも自分を温かい気持ちにさせてくれる動物の力をよく知っている。
老いていき、体や頭の自由が効かなくなった人達に最後の生きる力を与えてくれる動物たち。
このような動きが全国的に広がって欲しいと思うと同時に、介護職の皆さんへの尊敬も忘れないようにしたい。少しでも待遇がよくなる社会になってくれる事を心から願う。
Posted by ブクログ
前に読んだ「看取り犬・文福の奇跡」は、飼い猫や飼い犬と一緒に入居できる施設、そして保健所や東日本大震災の被災地から保護した犬や猫と一緒に生活できる施設で、筆者はこの施設の施設長である若山三千彦さんでした。「看取り犬・文福の奇跡」から3年…本作はこの施設のことを、沢山の写真とともに「盲導犬クイールの一生」を執筆された石黒謙吾さんが紹介しています。
同じエピソードもあったけれど、写真だとまた伝わってくるものが違いますね!なんとも、入居者さんと犬や猫の表情がいいです!保健所から保護され看取り活動を行っている保護犬の文福は元気でしたが、一緒に保護された保護犬大喜は横になっていることが多く、食事量も減って自身で歩くことも難しくカートを使う練習をしていました。いずれ、入居者さんと職員で看取ることになるんでしょうね…。そんな大喜の様子を心配そうに見ている文福の姿がまた切ない…。
看取り犬がいて、看取りを行う猫もいたんですって…保健所から保護されたトラは、入居者さんが調子が悪くなるとそっと寄り添う、トラに看取ってほしいと言っていた2人の入居者さんを看取り、そしてトラは入居者さんと職員の手によって看取られています。
『老いた人間がいる。その横に老いた犬と猫がいる。そしてともに、手を取りあって老いていく。人と犬と猫。みんながみんなを思いやり、いたわる、あたたかな気持ちで最期を迎える。そんなユートピアがここにある。』
Posted by ブクログ
今日11月22日は、ワンワン、ニャンニャンの日(^-^) 石黒謙吾「犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム」、2023.9発行。2012年に開設、横須賀市、特別養護老人ホーム、さくらの里 山科。定員は人が40人、犬が10匹、猫が10匹。人も犬も猫も、職員もボランティアも、みんな幸せなホームです(^-^)