あらすじ
朝日新聞大反響連載、待望の書籍化! 岸田政権の最大の危うさは「状況追従主義」にある。先手は打つがビジョンと熟慮に欠け求心力がない。拙速な政策のツケはやがて国民に及ぶ。つかみどころのない“鵺(ぬえ)”のような虚像の正体に迫る渾身のルポ。
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Posted by ブクログ
岸田政権発足の2021年10月から2023年6月までの政権の歴史を朝日新聞政治部の記者が描く。 第八章の識者の意見のとおり、岸田政権は何がやりたいか分からない反面、及第点は常に取り続けている。「まあ、悪くないかな」という消極的な指示に支えられている政権であると評価する。 さて、2023年10月現在、ネットを中心に、岸田文雄を「増税メガネ」と呼び、不支持の声が高まっている。実際、内閣支持率は低下の一途を辿る。
インフレによる物価の上昇と増税を混同している感は否めないが、政権への不満は高まっている。岸田政権は減税を打ち出し、不満を和らげようとしているが、どこまで効果があるか不透明である。2年にわたり無難に政権を運営してきた岸田文雄が、今後どうなるのか注目したい。