あらすじ
木挽町の芝居茶屋かささぎは、若い店主・喜八とその兄弟分・弥助、料理人・松次郎の三人で営む小さな店。誰もが振り向く色男・喜八と冷たい風貌で女心を痺れさせる弥助目当ての女客や、気の利いた小料理を求める常連に愛されている。が、じつは喜八、かつて江戸市中の風紀を乱す無頼の徒と粛清され、命を落とした町奴かささぎ組親分のひとり息子。それ故、鬼勘の異名をとる火付改・中山直房に、なにかと敵視され……。芝居の町を舞台に、喜八と鬼勘の掛け合いが見どころの事件帖、人情たっぷりにいざ開幕!
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Posted by ブクログ
表紙のイラストにつられて購入。中身も満点でした。
町奴(元やくざって表現していいんですかね?)の息子の喜八と兄弟分(右腕みたいな)の弥助と、料理人の松次郎で小料理屋を営んでます。
ある日松次郎の息子が盗みの片棒を担いだと疑われ捕まってしまいます。
息子が捕まったのと同時に松次郎も姿を消して…って感じのお話です。
松次郎や弥助が作った料理などがちらっとでてくるのですが、江戸時代の料理だったり季節モノだったりで、ヘルシーで美味しそうでした。
喜八が周りのへの感謝も忘れないめちゃめちゃいい子で、読んでて気持ち良かったです。喜八は火付改の鬼勘という人に元町奴の息子ってことで目をつけられてるんですが、この鬼勘が本当目ざわりでした。ただ、今回松次郎を探すのに協力関係にあったので、今後何かと絡んできてきっと理解は示してくれるようになんじゃないかと思います。仲良くはならないと思いますが。
とにかく喜八がかっこいいし、弥助が万能執事で最高でした。
次巻も買ったので楽しみです。