感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
・あらすじ
前作から3年後、実家処分のためにスカボローへ戻ってきたケイト。
滞在したB&Bの一人娘アメリーが行方不明となり、同時期に過去誘拐された少女サスキアが遺体で発見されるという事件が起こった。
結局アメリーは海で発見されるが事件の事を決して話さず捜査は難航する。
また機能不全家族のもとから逃げだし行方不明となったマンディ。
それぞれの少女行方不明事件には関連があるのかケイトは独自に調査を始める。
・感想
相変わらず孤独に苦しむケイトとアルコール依存症に苦しむケイレブがいて更に出てくる登場人物皆が病んで歪んでる。
特にマンディの攻撃性が強すぎてそりゃ生き難いだろうなって感想。
あれほど他人を拒絶してハリネズミの様に攻撃してたら誰も助けてくれなくなるのは当たり前なんだけど、でもそうすることでしか自分を守れないという矛盾というか思い込みはああいう環境に育った人なら持たざるを得ない殻なんだろうな。
ケイトの孤独感や低すぎる自己肯定感による卑屈さは個人的には共感出来ないしイラッとするけど、終盤の吹っ切れたケイトは良かった。
みんなそれぞれに何かに依存してる登場人物ばかりだったな。
事件については無関係と思われていた事件が終盤で収束していく系で、前回同様中盤までは停滞感があるけど後半は一気読みした!面白かった。