あらすじ
金はないが情はある、お節介で名高い「おけら長屋」を舞台にした大人気シリーズの“外伝”は、人気登場人物たちの若き日を描く前日譚。 ●「馬鹿と外道は紙一重」万造と松吉は偶然、同じ日におけら長屋に引っ越してくる。意気投合した二人は、長屋の髪結いの女の家で、小遣いをもらって暮らしている小一郎という優男に憧れるが……。 ●「家督は寝て待て」上総久留田藩藩主の四男だった高宗は、いかにして津軽黒石藩藩主になったのか? 十五歳の高宗と五歳の玉姫の出会いを描く。 ●「金太が街にやってくる」おけら長屋は、実は“事故物件”だった!? 住民らに立て続けに災いが起きる中、長屋立ち退きの話まで持ち上がる。なんとか阻止したい住民たちが考えた案とは? ●「みちのくさとり旅」妻を亡くし、黒石藩の剣術指南役を辞した鉄斎は、剣術とは何かという答えが見いだせないまま、江戸に向かっていた。旅の途中、仙台に立ち寄った鉄斎は、宿屋で盗難騒動に巻き込まれる。 特別付録として、シリーズ第一幕(1~20巻)の名場面ガイドも収録。笑いと涙の“おけらワールド”を、ぜひご堪能ください。文庫書き下ろし。
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Posted by ブクログ
貧すれば鈍するになってきてるのかな、と感じる時に、
おけら長屋の世界で大事なものをもらう。
万松がおけら長屋にひっこしてきたとき等、シリーズの前章。
Posted by ブクログ
これでしばらくシリーズは終わりなのかなと淋しく感じます。
推しの殿様の過去の話が出てきて嬉しかったです。しかもおけら長屋の住人と関わっていたとは…!
もう一度過去のお話を振り返ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
このタイミングで外伝読んでもいいのかと自問自答する。でもまあ結果読んじゃうよね、幅が広がって本編に戻っても余計に深くなる。島田さんの回を読むと辛い過去と想いとでおけら長屋の姿に武士としての本質をみる。あー本物だ本当に頼れる真っ直ぐな人だ。八五郎に万造松吉におけら長屋が最初の出会いで、現代でも大人って友達作るの下手くそだけど、こんな間柄も江戸時代だからって事
Posted by ブクログ
待ってました!このシリーズの本を読むとホントに癒されます。幸せな気分です。20冊も越えれば、どんな面白いシリーズでも飽きたり、面白くなくなったりしますが、絶対に期待を裏切らない!ああ、読み進めるのがもったいないです。
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馬鹿と外道は紙一重、本当か! 雲泥の差ではないのか(^-^) 馬鹿はいるけど外道はいない「本所おけら長屋」。藩主に求められるものは「民を思う心」と少年の頃に諭された高宗。金太がさっそうと登場。人を殺す剣から、人を救う剣の道を歩み始めた鉄斎。 畠山健二「本所おけら長屋 外伝」、2023.9発行。
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おけら長屋にはお金は無いが困った人をほっとけない強烈な個性を持つ人々が暮らしている。
破茶滅茶な万造、松吉を中心に面白おかしく江戸で起こる様々な事件を解決していく。
シリーズ全20巻も面白かったが、今回の外伝は万造と松吉の出会いの話や浪人島田鉄斎の過去の話など笑いあり、涙ありと楽しませてもらった。
サクッと読めて読みやすいですよ。
Posted by ブクログ
第一部の外伝。とはいってもいつものおけら長屋。
実は第一部正伝の中で金太の扱いはちょっと微妙、素直に笑っていいものか?と思っていたのだが、この外伝と巻末の著者の解説を読んで、金太というキャラクターの立ち位置が分かった。
俺なんかはそれで十分納得なのだが、ホワイト化著しい世情で、近い将来金太の立ち位置は守られないような不安が残る。それも「ちょっとやっかいそうなので触れないようにしよう」という作者の意図とは違う残念な方向のような気がする。
Posted by ブクログ
2023.9月
外伝 エピソード0と
帯に書かれている
壱 馬鹿と外道は紙一重
→万造 松吉が長屋に引っ越してくる
おけら長屋の住人や
万造 松吉達の出会いの話し
ちょっと笑えて
時々いいセリフ出てきて
4コマ漫画風に感じた
弐 家督は寝て待て
→津軽黒石藩の玉姫(5歳)と
上総久留田藩
藩主直行の4男 三十郎(15歳後の高宗)
の出会いの話し...玉姫が可愛い
(5年後三十郎が津軽へ
養子に行き玉姫の婿となり
藩主になる)
参 金太が街にやってくる
→おけら長屋の建て替えの話が出る
住人は追い出されそうになる
そこへ金太が越してくる
ちょっとドリフぽかった
四 みちのくさとり旅
→石黒藩の元剣術指南役 島田鉄斎が
江戸に行く途中
宿の中で7両が盗まれる
鉄斎さんや周りの人の
心根や行動が..良かった(涙)
おけら長屋は..
疲れている時読むと
特にいい
面白かった
Posted by ブクログ
お節介で名高い「おけら長屋」の住人が、「おけら長屋」に住むことになる前の話。
万造と松吉は、同日におけら長屋に引っ越ししてきた。出会った途端に意気投合。
黒石藩藩主・高宗が、まだ黒田三十郎といい、15歳の元服前の少年時代。
長屋が取り壊しになるかもしれない。
そんな時、八百屋の金太がやって来た。
黒石藩で剣術指南役をしていた、島田鉄斎は、鉄斎を恨んでいた、近藤房之介の首を撥ねて、指南役を退いた。
特別付録
シリーズ第一幕の12の、名場面集。
そうそう、そうそう、そんな事があったなあと、懐かしくなり、もう一度読み直したくなった。
第二幕がありそうなので、
期待大。
その名のとおり外伝です
おけら長屋の住人たちが、どこでどう知り合ったかなど、プロローグ的な内容です。
おけら長屋ファンには楽しいですが、最新巻まで読み進めている人にとっては、年月と共に成長したり、関係性が変わっている住人たちとのギャップがあり、続編の新刊を読むほどの楽しさは感じられなかったです。
本編を2,3巻読んだ人が読むと楽しめそうです。
Posted by ブクログ
本編のシリーズは、一巻目で挫折してしまったので、この外伝で試し読み。
色んな登場人物が主人公となる、短編集。
主人公の万松より、三十郎の話と鉄斎の話が面白かった。
特別付録で、作者さんが名場面を解説してくれているので、気になったエピソードから読んでいこうかな、と思った。