【感想・ネタバレ】女学校と女学生 教養・たしなみ・モダン文化のレビュー

あらすじ

旧制高等女学校の生徒たちは、戦前期の女性教養層を代表する存在だった。同世代の女性の大多数とはいえない人数であったにもかかわらず、明治・大正・昭和史の一面を象徴するものだったことは疑いない。本書は、彼女たちの学校教育、家庭環境、対人関係の実態を検証する試みである。五〇年弱しか存在しなかったにもかかわらず、消滅後も、卒業生たちの思想と行動をコントロールし続けた特異な文化の再発見。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

この前に女學校という小説を読んだので
目についた、この本を手に取った
入門書として面白いと思う

女学生についての本はこれが初めてなので
鵜呑みにしていいか分からないが
「エス」なるものがあり(「おめ」とも言うそう)
「マリア様がみてる」を思い出した
当時の上級生が下級生に送った手紙などが掲載されている
いきなり言葉を交わすより手紙で
「妹よ」だの「お姉さま」だの初っ端から書いてあり
どうぞ、お返事くださいねみたいなことが書いてある
マリみては、それが元ネタではないようだが
学校に強要された制度でもないのに現実だと
自発的に妹や姉になることをお願いしていたようだ
「エス」なぞ知らなかったが女子高出の私としては
下級生が先輩に憧れ手紙を出すファンレター的な物は
今でもあるが、まさか上級生が下級生に妹になることを
お願いするような世界があるとは知りもしなかった

モガ、モボについて
これは当時のお洒落さんみたいな感じと思っていたら
当時は不良としての扱いだったようだ
モダンガールだとそのような意味合いで使っていたようだが
モガだと悪い意味のようで「性的不道徳」とまで書かれていた
あの頃は男女七歳にして席を同じうせずの時代だった筈
そのせいか、不良少年の誘惑の手口もサラッと記載有り
今で言うナンパなのかな誘惑って普段使わないような

興味深い内容でした

他には女学生の好きな科目や稽古事などの統計などが載っていました

0
2016年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
旧制高等女学校の生徒たちは、戦前期の女性教養層を代表する存在だった。
同世代の女性の大多数とはいえない人数であったにもかかわらず、明治・大正・昭和史の一面を象徴するものだったことは疑いない。
本書は、彼女たちの学校教育、家庭環境、対人関係の実態を検証する試みである。
五〇年弱しか存在しなかったにもかかわらず、消滅後も、卒業生たちの思想と行動をコントロールし続けた特異な文化の再発見。

[ 目次 ]
序章 女学生とは
第1章 文学少女
第2章 女学生の手紙の世界
第3章 堕落女学生・不良少女・モダンガール
第4章 ミッション女学生
終章 「軽薄な知」の系譜

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0
2011年04月06日

「社会・政治」ランキング