あらすじ
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生物の定義である細胞を持たず、自己増殖もしない。一方で、DNA(RNA)をもち、生物の中心原理であるセントラルドグマを利用して増える。ウイルスとは何者なのか? その姿と増え方などの特徴、病原体として感染症を引き起こすしくみ、注目されつつある生物進化とのかかわりをわかりやすく解説。 〈目次〉[第1章]ウイルスは何者なのか?……ウイルスは生物?/ウイルスは何でできている?/ウイルスと細菌のちがい/ウイルスの種類/ウイルスはどうやって増える?/ウイルスとセントラルドグマ 他 [第2章]ウイルスと感染症……感染症とは/感染症を引き起こすウイルス/どう感染するのか?/ウイルスが病気を引き起こすしくみ/天然痘ウイルスとのたたかい/インフルエンザの大流行/コロナウイルス感染症の大流行 他 [第3章]ウイルスと生物進化……ウイルスはどのように誕生した?/巨大ウイルスの発見/ほ乳類の進化とウイルス/ウイルスが生物を進化させた?
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Posted by ブクログ
講談社ブルーバックスの武村先生の著書に入る前に、児童書の方を読んでみた。新型コロナウイルスにも言及している最新版だ。(2020年8月時点)
大変わかりやすくて、ウイルスは生物ではない根拠も、増殖の仕方もスッと頭に入ってくる。児童書向けに表現を簡素にして、難しいことを説明するのが容易でないのにも関わらず、構成も図式も素晴らしいとしか言いようがない。
ウイルスは漠然としていて怖いものだが、実は生きものの進化にも密接に関わっているという仮説がある。この辺りの詳しいことは、講談社ブルーバックスの『生物はウイルスが進化させた』で補完できるのではないかと思う。