【感想・ネタバレ】おちゃめなふたごのレビュー

あらすじ

寄宿学校、セントクレアズ学院に転入することになった、ふたごのパットとイザベル。以前は自由なお嬢様学校に通っていたため、厳しいクレアでの生活には、始め反発を続けます。しかし魅力あふれるクラスメイトや上級生、厳しくもあたたかく見守ってくれる先生達との日々で、次第に心を開いていきます。授業中に先生をからかったり、真夜中にパーティをしたり、こっそり子犬を飼ったり――ワクワクするふたごの物語が始まります!

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Posted by ブクログ

子供の頃に夢中になって読んでいたシリーズの新訳版です。
ずっと、「もっと完訳に近い本が日本でも出ればいいのに!」と思っていましたので、書店で見つけて歓喜しました。
旧版よりは細部まで訳されていて、ゆえに解像度も高いです。

上流の学校で甘やかされて付け上がった双子を案じた両親に、良識あるセントクレア学院に入れられた主人公のパットとイザベル。
最初は意地を張って、学校に馴染もうとしなかった双子だけど、やがて学院の素晴らしさに気付き、友達にも心を開いて、勉強もスポーツもがんばるようになって…。

イギリスの寄宿学校、真夜中のパーティー、美味しそうな食べ物。
幼い頃の憧れが、新しい言葉とイラストで現在に甦っていました。

正直、イラストが今風になり、時代考証的にこの髪型はどうなのかと考えたり(大人は嫌ねえ)、
文章も今の子供に馴染みやすくした分、昔の上品さ伸びやかさが薄まった気もしましたが、
これは私が今の子供では無い、この本の対象の読者では無いので、気にしても仕方の無いことです。
それよりもやっぱり、新訳でまたクレア学院に通うことが出来て、とても楽しい!

今年のブックサンタに、こちらの本も寄贈しました。
異国の女の子だけの学校生活への憧れ、
欠点があっても人は良いところがあって、それに気づいて頑張れば、前より素敵な自分になれること、
私が幼い頃に抱いた憧れや受け取ったものを、今の子供たちも楽しんでくれたらと願います。
それにそんな難しく考えなくても、この本は面白いし、絵もとても可愛いから。
私の中のサンタクロースからのプレゼントですよ。

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2023年10月21日

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