【感想・ネタバレ】昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲のレビュー

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Posted by ブクログ

笠置シヅ子と服部良一の戦前からの活躍とその音楽の魅力を、
多くの資料や文献、楽譜等を駆使し、解き明かしてゆく。
・前口上 「近代音曲史の野望」
第一章 「歌う女優」誕生~大阪時代の笠置シヅ子
第二章 服部良一と「道頓堀ジャズ」
第三章 レコード・ラジオと「国民歌謡」
第四章 スウィングのクイーン&キング~松竹楽劇団時代
第五章 関西興行資本の東京進出~松竹・東宝・吉本
第六章 時代のアイコン「ブギの女王」
第七章 服部は「ブギウギ」をどう捉えていたか
第八章 リズム音曲の画期としての「買い物ブギー」
・謝辞

朝ドラ「ブギウギ」が史実に沿って描かれていることが
改めて分かる内容で、実に多くの資料や文献、楽譜等を
調べ、音楽性をも考察した内容になっています。
大阪松竹少女歌劇団から東京の松竹楽劇団へ進出した歌姫。
音楽隊からオーケストラ、ジャズバンドを経由し、
道頓堀ジャズを体感し、東京のコロンビアと契約した作曲家。
時代は蓄音機とレコード、マイクロフォン、
ラジオ主体の国民歌謡。まさに時は今!
大阪の歌舞文化にどっぷり浸かり、独学で学んだ二人が、
東京で出会い、かの名曲「ラッパと娘」が生まれる。
日本の数々の音曲を据えたメロディーを作り上げ、
指揮棒を振り、歌姫は自由闊達に歌い、動く、実演の妙。
終戦後、復員した作曲家と魅せる歌手はコンビ復活。
「センセ、たのんまっせ」と作られた「東京ブギウギ」は、
様々な人々を惹きつけ、大ブレイクする。
そして最高傑作「買い物ブギー」の登場!・・・終焉への道へ。
時代の変遷の中での、戦前からの二人の活動と、
取り巻く音楽業界や興行を知ることが出来て良かったです。
さすがに音楽については専門的で難しかったのですが。
でも、文中の記述にある、記録が残っていない実演が、
朝ドラ「ブギウギ」で再現されたことで、
二人のパフォーマンスの凄みを再認識することが出来ました。
映画「酔いどれ天使」も観てみたいなぁ。

0
2024年04月13日

Posted by ブクログ

朝ドラ「ブギウギ」のお供に。思いのほか専門的な内容。服部良一の音楽の解説が中心。
戦後のイメージしかなかった笠置シヅ子が戦前から活躍していたのが意外。

0
2023年10月31日

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