あらすじ
もしあなたがあと余命数か月と言われたら。あなたは何をしたいですか? 残された人に何を伝えたいですか? どのような最期を迎えたいですか?
相続やお墓のことは考える人は多いけれど、意外と考える人が少ないのが最期の日の過ごし方。その残された日の過ごし方で、幸せな思い出を遺された家族に残すこともできれば、逆に家族自体がバラバラになることもある。
そのために必要なのは、きちんとした知識と自分たちによる選択。
1000人以上の家族を看取ってきた在宅医が、最新の医療の常識をもとに考える最良の最期を送りためのヒント。
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Posted by ブクログ
「幸せな最期」を迎えるには3つのことを決めておく事とある、それは過ごす場所(自宅・病院・緩和ケア施設など)、やってもらいたい事(医療や介護)、やりたい事(夢)、最後に「リビングウイル」と言う蘇生処置・延命措置を含む医療の選択だと言う事だ。家族ができることで気をつける事は本人の意思を尊重してあげる事であり延命など過剰な医療等などをあらかじ決めておく事とある。「いつもと違う」を察知する、ちょっとした対応、痛みは我慢せずに抑え方がいい・モルヒネ使用など理解する。気になる言葉は、「食べなくなるからなくなる」のではない、「亡くなる時期が近いから食べくなる」「動かないから動けなくなる」のではない、「亡くなる時期が近いから動けなくなる」
樹木希林さんの言う「生きるのも日常、死んでも行くのも日常」、さらに筆者の言う
「生き方も逝き方も自分らしくあってほしい」
人は誰もが必ず亡くなる、その時までに何をしておくべきか心の準備もさることながら残され家族への意思と希望を伝えておく事だ。
Posted by ブクログ
そろそろ高齢者認定される自分と、86歳の母にとって、終末医療には大いに関心がある。この本は、老衰と癌による終末医療の例を多く取り上げ、その末期に立ち会った在宅医が有用な情報とご自身の考えを述べられている。親にとってはかなり身近な話だけど、自身の緩和ケアや医療については何ら考えてはいない。まったく他人任せだ。そう簡単にぽっくりとはいかないのだよ。中村先生が書かれていることを参考に、母の終末期と向き合っていきたい。
自分については、そろそろ残り時間が見えてきたので、自分がしたいことを明確にして悔いが残らないようにすごしたい。認知機能が衰えるまでにどれだけの本を読めるか(聴けるか)の挑戦もその一つ。一冊一冊との出会いを大切にするために、こうして感想を書いているのもその一つ。あ~、本が読めなくなると、内容を理解できなくなると、ほんとさみしいな。
自分がいよいよ終末期になると、今とは状況が異なると思うので、終末医療については今後も情報を得ていきたい。ただ、実際に出会える在宅医がどのような考え方なのか分からない。みんながみんな、中村先生のようではない気がする。