【感想・ネタバレ】秘刀のレビュー

あらすじ

奥州安倍氏の「湾刀」技術を盗み出せ!――「前九年の役」が膠着していた天喜四年暮れ、陸奥国守・源頼義の嫡男義家は若き刀工に密命を下した。朝廷軍が蝦夷に惨敗したのは、無類の切れ味を誇る湾刀に、大和の直刀が太刀打ちできなかったからだった…。日本刀剣史上の空白とされる湾刀の誕生に、大胆な推理の光を当てた力作歴史長編。

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Posted by ブクログ

直刀から湾刀へ。この一戦が源氏を武家の棟梁へと押し上げた。面白い切り口だ。大和の直刀が奥州の安部氏の湾刀に勝つことが出来ずに朝廷の威信は無いものとなっている状態の奥州へ源氏の若殿源義家が若き刀工に秘密を探らせる。

この時代の作品をほとんど読んだことがなく…いや記憶にないということはこの時代の作品に挑んだ作家さんがいないということだと思います。しかも神話の時代から続いた直刀の文化が、湾刀へと変わる大和に伝わることがなく、奥州へとそれが伝わったというのは少し眉唾物だが…とにかくこの時代の武家の頂点へ昇り詰めるとは非常に大変なことで暗殺の歴史の方が強く感じる。

の割には集中して読めた。その後、頼朝により奥州が滅ばされ奥州の刀鍛冶が全国に散り日本刀の技術は一気に開花する。

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2019年03月30日

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