【感想・ネタバレ】バーゼルIIIの衝撃 日本金融生き残りの道のレビュー

あらすじ

大変動、大再編時代の幕開けか!?

日銀を代表してバーゼルIIの実施に
携わってきた著者が解き明かす、
バーゼル新規制の全容と日本金融の未来像。

2007年以降に発生した「グローバル金融危機」に対応して策定された「バーゼルIII」が2012年末より導入される。この新BIS規制(バーゼルIII)の大枠について、
(1)所要自己資本の質と水準、
(2)金融規制の単純化・裁量余地の最小化、
(3)リスク・スコープの拡大、

などについて解説するとともに、新しい金融規制ルールが、日本のマクロ経済や金融システムにもたらす影響を大胆予測。日本の銀行監督当局や邦銀が、いかに上手くバーゼルIIIを利用しながら、今後の難局に対峙していく生き残りの道を提示する。

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Posted by ブクログ

2010年に書かれた単行本ですので、バーゼルⅢの技術的な問題に関する記述は少々古くなっております。
それでも、いろいろ示唆を得られました。
中でも、終章で書かれておりました、邦銀は恒常的な低収益体質でありながら現行の会計制度・監督制度下では淘汰が非常にゆっくりしか進まないので、オーバーバンキング状態がもたらす不毛なダンピング競争が金融システム全体を弱めているという指摘には思わず膝を叩きました。
また、Tier2に入れられている劣後債などは金融機関破綻の際は保護されない建前ではありますが、実際に毀損して債権者が損害を被ったのは1995年の兵庫銀行破綻の時だけ、など面白い解説もありました。
なお、著者は現行の国際統一基準行と国内行の二重基準は我が国独特のもので止めるべき、との指摘も。
これも広くは金融危機関連本ですが、これからも勉強して行きたいですね。

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2012年05月12日

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