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Posted by ブクログ
この人怪しいと思っていたら違う人で、でも本当は合っていて、と方舟同様何回も驚かされた。しかし、方舟程ではないなとネタバレ解説を読んでいたら綾川=麻衣であると分かりやっぱり面白いなと思った。方舟と十戒をおすすめしてきた友達が方舟から見ることを強調していた意味が分かった。綾川と麻衣は似ているなと思いながらも、同じ作者だから似たキャラクターがいてもおかしくないため何も疑わなかった。麻衣さん生き残れてたんだ。嬉しい
Posted by ブクログ
クローズドサークルものが好きな人におすすめです。
今はスマホがあるのでなかなか難しいですが犯人がルールを作ることにより自然に島に閉じ込められてしまいます。犯人の想像はつきやすいけど主人公がそれを知っていたことがゾクッとして良かったです。
Posted by ブクログ
ミステリー小説は、読者が探偵目線になって犯人が誰なのかを推理することを楽しむのが通例と思うが、この小説では犯人が序盤からすんなり分かるように書かれている。あまりに目立つ書きかたで、ブラフなのかな……と思うほどだが、むしろ犯人が誰か?ということではなく、犯人はこの人ですよ!どうして犯行に至ったのか、どうやって犯行をおこなったのかを楽しく考えてね!と、言われているように感じた。
同じ著者の『方舟』もそうだったが、一度読者に偽の真相を示したあとに、それを覆して真実を披露する語り口は独特のグルーヴ感があって、最後までワクワクしながら安心して?楽しむことができて好き。
タイトルの『十戒』も、最初に作中にその言葉が登場したときは、それがなぜ『ルール』や、『規則』ではないのか、いささか大仰では?と思って引っかかっていたが、最後になるほど!と思わせてくれる仕掛けになっていてシビれる。
スターシステムが導入されていたことは、最後まで気づかなかった……(ほかの人の感想を見て、そうだったのかと合点がいった)
Posted by ブクログ
方舟を読んでから十戒を読んだ方がいいと言われている理由が、本当に最後のページまで分からなかった。
お前か〜〜〜〜〜〜い!
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結論から言ってしまうと、方舟ほどの衝撃も、先が気になるハラハラ感もなかったように思う。
十分面白い作品ではあるけど、どうしても比べてしまうのが難しいところ。
爆死するほうが密閉空間で溺れるよりかはマシだしな、とか考えてしまった。
多分わたしは“おじさん“に対する解像度が低くて、
登場人物たちの人物像と名前がなかなか自分の中に定着しなくて、この人なんだったっけ、って何回も戻る羽目になったことも没入感を削いだと思う。
(これは完全にわたしの問題だけど)
若者とか女性はすぐ覚えられるんだけど、なんでだろうなあ。
犯人は今回“も”何枚も上手で鮮やかに事をやってのける。
かっこよさすら感じでしまう。
地の文の名前が突然さらっと“犯人“になるところなんて1回気づかずに読み飛ばしてしまった。
現代ミステリーにおいて、携帯電話が通じてしまうことで幅が狭まるという問題が起きやすいと思うのだけど、こういう手もあるんだなあとか。
旧約聖書シリーズ、とかでシリーズ化してほしい、次作も楽しみです。
Posted by ブクログ
方舟を読んでからこちらも読み終わった。
最初は方舟ほどの圧迫感というか緊迫感はないかなと思いながらも読み進め、犯人を言い当てるところも違和感感じつつ最終的な真犯人に驚き。
結果をわかると今までの話が全く違ったように読めてくる。
二人の危機迫る心理戦だったのだな、と。
でも本当に驚いたのは真犯人の最後の一言。
Posted by ブクログ
直前に方舟を読んでいたのだが、何だか構成が似てるなぁと思いながら読んでいた。
ごくごく普通のクローズドサークルっぽい感じで終盤まで話が進んでいくものの、どうせ最後にはどんでん返しがくるのだろうなと思っていたら、やっぱり最後はただでは終わらなかった。
もちろん結末を予想することは出来なかったが、正直どんでん返し込みでも、個人的にはこの作品はあまり刺さらなかった。
但し、読み終わってから知ったのだが、実はこの作品、方舟を読んだあとで読むと、「あれ??え、待てよ、これってもしかして…」となる部分があり、これがなかなか衝撃的である。
実は本作を読んでいて、ある人物に関して、違和感というか、何か少しモヤモヤする感じがあったのだが、方舟を読んでいると、この作品の最後でこのモヤモヤがサァ〜〜っと引いていきクリアになる(はずだった)。
いゃ〜、自力でこれに気付きたかったぁー!方舟直前に読んでたのにー!悔しい…
この方舟との繋がりを踏まえると、ただ本作のみを読んだ場合の評価よりは高くなるものの、個人的にはそれでも四つ星まではいかないかなってくらいの面白さ。
決して面白くないわけではないのだけど、何だろう、設定は斬新なもののクローズドサークルっぽい雰囲気が露骨すぎる感じがして、スッと入ってこなかったのかな。
Posted by ブクログ
物語は主人公の伯父が所有する離島の中で始まる。
叔父の亡き後、離島を観光場所として開拓するために主人公含め9人の人物が視察に行く。
島到着後、すでに建てられてる宿泊施設(伯父が住んでいた)とバンガローの内見に行くが、バンガロー内に大量の爆弾と思われるものが保管されていた。
警察に通報する案件であるが、亡き伯父が爆弾製造に関わっていたかもしれないとなると、なかなか通報できない父。結局その場での通報はせず、当初の予定通り、島の視察を行う手筈になり、一夜明けた次の日に殺人が起きる。
殺人犯が残す十の戒律。
戒律を守らなければ爆弾の起動スイッチを押し、島諸共爆発すると心中するとも取れる文が残されている。
殺人は次々に起こるがその都度、戒律が更新されて犯人を特定できないようになっている。
主人公と船に同情していた女性を中心に推理を行い、真相に辿り着いて行く物語。
物語の最後まで誰が犯人なのかわかりにくくなっている。殺人犯が残す戒律がよく考えられており、爆弾により一人一人の自由が制限されている中では効力はあるものになっていた。
総合評価としては、方舟を読んだ後に本書を読んだこともあり、展開が似ていたため、評価は3とした。
Posted by ブクログ
殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。
浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。
『方舟』を読み終わった時に フォロワーさんにお薦めいただいた作品
真犯人はかなり初めの方からの想像が当たっていたけど 動機がわからず 作品の評価の良さにもイマイチ納得出来ずにいたので 考察をあれこれ検索してみてやっと理解した
我ながら 自分の単細胞な脳にあきれてしまった
文章やセリフにとても違和感を持っていたけど なぜかスルーしていた
こんな単細胞な私にも おぉ〜!とわからせる決定的な『方舟』との繋がりがあったら きっと前回と同じような驚きがあったんじゃないかと思った
本文では真犯人がサラリとわかって そこにはちょっと驚いたな
Posted by ブクログ
「方舟」があまりにも衝撃的なだったので、夕木先生の次の作品ということで手に取りました。
「方舟」ほどの衝撃では無いものの、しっかりとしたトリックがあり、犯人が誰なのかとワクワクして読むことができました。やはりあの人が犯人でしたか…。
最後ありき
前作もそうでしたが、結末ありきの小説でその結末に向かって犯人が動かされている、登場人物たちも動かされている、それってそんなに心わくわくするものだろうか、と私は思います。
前作もそうでしたが、犯人の動機がなんだか感情移入できないんですよね。今回は相手が犯罪者だしやらなきゃ自分が危険って、そう思ったところで人間ホイホイ連続で他人を簡単に殺せるでしょうかね?
そんなことできるのはサイコパスくらいでしょうから、サイコパスになった彼女の背景が見えないとなんだか納得できないのですよ。
その犯罪者たち相手に強烈な恨みこそあれば原動力にもなるでしょうが、ほぼ初対面なんですよね?
Aさんの探偵ぶった推理に納得してる登場人物たちにも、それで納得するんか?って感じで。
結末まで読んでも登場人物への感情移入がさっぱりできないので、え、そうなるの、ふぅん…そっか…としか思えなかったです。