あらすじ
視覚でひらめく驚きの思考力 『自閉症の脳を読み解く』著者の集大成
アインシュタイン、イーロン・マスク、スピルバーグ……
視覚思考タイプの成功例に見る才能の活かし方
写真のように精緻な記憶、細部まで正確に再現するシミュレーション、視覚イメージを駆使した推測――特異な能力をもつ視覚思考者の脳はどのようにはたらくのか。一般的な言語思考者とどのように違うのか。多様な思考タイプが協力しあうことの大切さとは?
自身も視覚思考者の著者が多くの実例や最新研究をもとに、ものづくり、ビジネス、教育に革新をもたらす新たな才能の世界を示す。
【内容】
はじめに 「視覚思考」とは何か
第1章 視覚思考者の世界――頭の中の「絵」で考える人びと
第2章 ふるい落とされる子どもたち――テストではわからない才能
第3章 優れた技術者はどこに?――視覚思考を社会に活かす
第4章 補い合う脳――コラボレーションから生まれる独創性
第5章 天才と脳の多様性――視覚思考と特異な才能が結びつくとき
第6章 視覚思考で災害を防ぐ――インフラ管理から飛行機事故の防止まで
第7章 動物も思考する――視覚思考との共通点
おわりに 視覚思考者の能力を伸ばすために
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Posted by ブクログ
■感想
言語的な表現が苦手だけれど、彼らなりの考えがある(表情を読み取る限り)と感じる人達がいる。以前、友人の一人に言語的に考える人とイメージで考える人がいるといった話も聞き、彼はどうやらイメージで考える側の人間だと言っていた。
著書で紹介されているビジュアルシンカーこそが彼の言っていたことを指しているのではないかと思い、彼の見ている世界を知りたいと思い、読むに至った。
自分にとって当たり前にできることができない人を劣っていると捉えるのではなく、自分には見えていない世界を教えてもらうつもりで接したほうが、より面白く物事を捉え、楽しめるのではないかと思わされた。
■要点
・物事を言語的に思考する(言語思考)ことよりも、空間的捉えることが得意な人(空間視覚思考)と物体的に捉えることが得意な人(物体的視覚思考)がいる。
・言語思考者は編集者、政治家、ニュース解説者、著述家、弁護士、教師などに向いている。
・空間視覚思考者はパターンや抽象的な概念で考える人。エンジニアや機械設計者に多い。
・物体的視覚思考者は絵で捉える。視覚的な記憶に長けている。一度しか行ったことが無いところでも道順を覚えている。
・多くの人は言語的な思考とビジュアルシンカーの両方の側面を持つ。
・著者は自閉症スペクトラム障害で、物体的視覚思考のビジュアルシンカー。ある日、自分とは違う考え方を他人はしていると思い始めてからビジュアルシンカーについて研究をすることにした。脳を研究すると、言語的な部分よりも視覚的に捉える部分のほうが比較対象者と比べて発達していた。
・ビジュアルシンカーは言語的な分野で遅れを取るため、従来の教育について行けず、特別支援などの教育に送られるため、得意に気づき、その分野で活躍する(工学、エンジニア等)チャンスを失っているのではないか。
・ビジュアルシンカーと協力することで、事前に回避できた危機もあるのではないか。例:日本の原発は防水使用にするなど予め危機をイメージして、それに伴った設計にできたのではないか。